◆銀魂を考察してみる◆
 初めて読んだ空知作品は「しろくろ」だったんですね。台詞回しに捻りがあってテンポ良く、結構年のいった作家さんかと思った記憶があります。その後「銀魂」の連載が始まって、本格的に読み出したのは第三訓で神楽ちゃんが出てきてからですね。で、その次の週にキャサリンとお登勢さんの話があって、一気にハマリました。古き良き時代のコメディ調を基本に、ギャグと人情話とシリアスをバランスよく混ぜて出来上がったのが「銀魂」の魅力だと思うのです。ギャグ漫画好きの管理人でありますが、銀魂について感想やら考察やらをしてますので興味のある方はどうぞ、のぞいて見てください。


 銀魂の世界観ってのはかなり独特であります。 時代劇とSFをミックスさせたというところでしょうか。 史実で言えば、鎖国時代の日本にペリー率いる黒船が海を越えて浦賀沖に来て、 翌年開国させてしまったというところが、宇宙から異星人がきて開星? させてしまった、ってな感じでしょうか。この、外国人を宇宙人に置き換えての発想はなかなか面白いと思うんですよね





空知先生の絵柄について考えてみる。

 『だんでらいおん』から『しろくろ』を経て、銀魂のスピード連載となった空知先生ですが、その間に絵柄は大きく変化しています。銀魂連載前と連載後を対比させて考えてみたいと思います。その前によく考えてみると、赤丸やらの掲載経験を一切せずにジャンプ本誌に連載が決定となったのはスゴイ事ですよね。ジャンプの場合、新人作家は連載前に大抵、連載予定の作品の雛形的な作品を掲載する事が多いのですが、空知先生にはこれもないんですよね。ちなみに、この雛形作品が単行本に収録されると、実際に連載されている作品とは一風違った、不思議なパラレルワールドとなります。(絵柄が変わっていたり、設定の変更や追加、削除があったりなどエトセトラ…)

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 さて、まずジャンプ本誌に初掲載となった『だんでらいおん』なんですけれど、 一見して非常に線の書き込みが多い仕上がりになってます。 顔や衣類など、とにかくペン入れが多い印象です。 銀魂になって人物の表情の書き込みは減り、あっさりとした絵柄にはなりましたが、非常にシンプルに見やすくなってます。 そもそも、『だんでらいおん』の絵柄はあまりジャンプ的ではなく、どことなく青年誌的な雰囲気を持ってますので、 ジャンプ連載に備えて意図的に変えてきたのではないかと思います。 (週刊連載のペースがキツイ…という理由もあるでしょうが。)

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 『しろくろ』は当時の巻末コメントからみると、かなりギリギリのスケジュールで描かれたものらしいのですが、 絵柄を見ると、恐らく銀さんに造詣が受け継がれたと思える山さんの顔が随分あっさりしてきてます。 顔と言えば、『だんでらいおん』の頃はヒロインの美咲がクールな無表情をしてましたので、鉄男は非常に表情豊かです。 山さんや銀さんがひょうひょうとした雰囲気を漂わせてますので、 改めて『だんでらいおん』を読み返すと鉄男の表情がいいなと思いますね。 何というか、表情だけでなくて仕草も凝っていると思います。

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 感想で美咲の生脚について描きましたが、鉄男と自転車二人乗りしてる 「漕ぐのかわれ、テツ」のコマの美咲の脚、ものすごくセクシーですねぇ。 グラビアアイドルみたい。というか、かなり見えちゃってますね。 あんまり言ってると脱線しかねませんが、生脚好きにはかなり魅力的な一コマですので、 興味のある方は是非読み返して見て下さい!

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 さて、銀魂以降なくなったものと言えば、鼻筋にひかれた影でしょうか。 これがあるとないとでは表情に大きな違いが生まれます。 『だんでらいおん』では鉄男と美咲二人ともにありましたが、『しろくろ』ではとみ子にはあるものの、山さんにはなくなってます。 随分顔があっさりしますよね。 それでは今も昔も変わらずにあるものと言えば、目の下、特に目尻に引かれる線でしょうか。 下マツゲではなくて、目の下に二重線を引く人はあまりいない様に思いますので、空知先生の特徴と言えるのではないでしょうか。(この線は毎回描かれているわけではありませんが) 後は鼻の描き方ですが、人物が正面を向いたときには絶対に『くの字』の鼻にならないところも、ちょっとした特徴なのではないかと思います。

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 空知先生の絵柄を語るときに、やはり「手」は外せないのではないでしょうか。 こう、空知先生は手を描くのが苦手だと思われます。 ただ、連載が進むにつれて、手についてはかなり上達されたのではないかと思います。 最初はちょっと冷や冷やして見てたのですが、最近はかなり安心して読めるようになったのではないかと。 一読者が偉そうに書いてますが…(汗) それとは逆に、自分はこのサイトで何度も(しつこい位…!)書いてますが、足は非常に上手だと思います。 女性キャラはもちろん、男性キャラ、銀さんなどの足の描き方も好きです。太すぎず細すぎず、程よい肉付きと曲線があってなかなか良いのではと思います。最近では、さっちゃんの生脚が非常〜に印象的でした。

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 ジャンプの作家さんはみな個性的な絵柄をしてますが、それに比べ空知先生の絵柄は意外とクセがなく、非常に淡白であると思います。この辺りも、読みやすくとっつきやすい要素なのではと思います。




   これからも増やしていきたいです

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