第80訓  デートは30分前行動で そして人生コレ全て、5分前行動。 前に子連れ狼?と突っ込んだところ、子守り狼だ!と返す銀さん。 そうだよね、人の子供だから子守狼だよなぁ。 勘太郎にそこはかとなく似ている銀さんを前に、賀兵衛とお房さんがどのような反応をするのかが ちょっと気になっていたのですが、とくにリアクションはなく‥‥ というよりは、事態が緊迫していてそれどころでは無かったのかも知れません。 アレ、意外とあんまり似ていなかったのでしょうか? 今、前号を読み返してみると、そんなに似ていることも無い??かなァ。 でもナゼか銀さんと勘七郎は相変わらずクリソツ。 緊迫した状況を30字以内で簡潔にまとめるよう、新八に指示を出す銀さん。 上手いギャグだなぁと思ったものの、次のコマで早速、新八がそれを応用している事にさらに感心しました。 銀さんのボケに突っ込みつつ、自らもそれを応用するという辺りが良いです。 「30字以内で簡潔にまとめつつ、問題を解決させろ」 とかじゃなくて良かったね、新八。 新八があまりに素早く人のギャグを繰り返したために、お笑い用語でいう『天丼』とはまた違ったワザのような感じです。 銀さんと新八が息の合ったボケ・ツッコミを繰り広げるも、 急にギャグをふられた長谷川さんがついていけてないところが面白い。 二人の息のピッタリ具合がますます映えてます。 「ジジイの汚ねー乳 吸うくらいなら‥」 うわっつ!想像しちゃうとオゾマシイですよね、コレ! そして、やはりきました。 銀さんVS岡田似蔵!! 盲目の身でありながら 居合いを駆使し‥ 盲目の剣士が居合いの達人、というのは中々面白くて練られたアイディアのように思います。 似蔵が 『るろうに剣心』 の宇水に似ていると書きましたが、 宇水は盲目になったおかげで異常に聴力が研ぎ澄まされていたんですよね。 そんな異常聴覚により、相手の骨筋肉摩擦音や心音を聞き分け、 相手の動きを予測して攻撃することが可能だったという。 それでもって似蔵、彼は別にそのような特殊な力はなくて (鼻も耳も勘も獣並に利くようになって‥とは言ってますが) あくまで居合い斬りの達人というだけの設定なんですよね。 そのあたりが非常に現実味があって、なんというかバトル漫画に必要なハッタリさ加減が薄いとは思いつつも 銀魂らしくて良いと思います。 あ、『るろうに剣心』 ついでにと言えば、似蔵が勘七郎を刀の鞘に引っ掛ける場面! これも宇水と同じ 『十本刀』 の張が似たような事をやってましたね。 いや、懐かしい。 結局は銀さんにのされた似蔵でしたが、やられて尚、悪役っぽいところが良かったです。 悪役ブリが格好良くて、終盤の饒舌っぷりすら問題ナッシング。 「弱い奴ほどよく吠える」 ‥‥とか昔からよく言うけど気にしない('з')〜♪ ◇余裕で赤ん坊を奪ったものの、「あの男相手じゃそんなに余裕がないみてェだ…」「いいのかねェ 侍が、果たせぬ約束なんぞするもんじゃないよ」 いいねェ、似蔵!!(口調に似蔵が乗り移った) 再登場はかなり難しそうですが、私は彼を忘れないでしょう。 そして!! 今週一番の見せ場は!! まかり間違っても、長谷川さんがオムツを着用しているところではございません。 皆さま、きっとソコだとお思いでしょうけどさ! 銀さんVS似蔵 似蔵が銀さんの腕を切り落とす、あのシーンです。 アレ、読んでて本当にドキドキしてしまいました。 え!?空知先生ホントにやっちゃったのか! と、調子をこく似蔵のセリフをブッ飛ばして次のページをめくってしまったという。 普通に上手いですよね。 あのページは丸々、盲目の似蔵視点だったというオチ。 それでもって、まん前に銀さんが立っているという演出も 似蔵が盲目という設定をキッチリと活かせていて、非常に上手いと思います。 銀魂のバトルシーンでこんなにドッキリさせられるとは‥空知先生の思うツボですな。 (まさか!!最初の一撃で既に俺の刀は…!?) の後に 『俊速の抜刀術を上回る速さで刀身を切り落とした』 という、銀魂らしからぬバトル説明が入っていますけど、ハッタリ具合が抑えられている分 あまり違和感なく読めますよね。いや、突っ込もうとしたらいくらでも突っ込めますけどね。 例えば刀を斬られたのなら、重さで分かっちゃうんじゃね?とか。 でもあんまりそのような設定の矛盾を感じさせない、ごく自然な流れであったと思います。 あ、ちなみに銀さんの腕が無事なのを確認してからちゃんと読んだよ、似蔵のセリフ。フフフ。 賀兵衛さん、改心していましたね。 お房さんが強い。 「女は弱し、されど母は強し」 賀兵衛さんの改心は、勘七郎がいてからこそですよね。 罪のない赤ん坊を前にしたからこそ、気持ちが揺らぐという。 お房さんの言葉にアッサリめの改心をしたように見えた賀兵衛ではありますが、 裏を返せば、このような昔を思い出させるような出来事が、もう長い間 ずっと無かったのかも知れませんね。 銀さんと勘七郎の別れの場面に思わず涙腺がゆるみそうになってしまいました。 「うわーん!!」と泣きだす勘七郎を背に、一人別れを告げてさる銀さんがまたニクイ! ニクイぜ、コンチキショウ!! 「お前がもうちょっと大人になったら その時まだ俺のこと覚えてたら…また会いに来い」 似蔵との戦いでも破らなかった侍の約束をする銀さんですが、 おそらく勘七郎がこの約束を覚えていることはなく、それがまた更に切ないです。 今週のちょっと一言 何か似蔵のことばっかり書いているような気がする? いえいえ、そんなこたァございません。 もっとアチコチ見てますよ。 似蔵の一撃を受けて方膝をつく銀さんを心配して、屈みこむ神楽ちゃんがいいなぁ。 「あとで 必ず行くからよ」 の次のコマの顔が妙にしおらしい感じです。 普段は可愛らしさの中にもふてぶてしさを忘れない彼女が、 こんな表情をみせるのは銀さんだけでしょうね。 長谷川さんは踏んだり蹴ったり、人の尊厳を失ったことに対する自覚はあるものの、 何食わぬ顔で談笑していたりする辺り、すでに何かの感覚がマヒしているのかも知れません。 お房さんの勘太郎を回想するシーンにあった、蝉の鳴き声で美しい〆。 おわり!


 第79訓  人に会うときは まずアポを いきなり拷問シーンだよ! 目は恐い。ここまでやるとは思わなんだ!橋田屋の旦那、思った以上に黒い存在です。 でも、岡田似蔵といい橋田屋の旦那といい、『これまでの銀魂悪役にはない個性を出そう』 という意気込みがヒシヒシと感じられます。 「芸術品(橋田屋)を美しく仕上げるためなら 私はいくらでも汚れられる」 という美学を持つ旦那、空知先生が生み出すキャラクターとしては ひときわ異彩を放つ存在のように思えました。 意図的に、悪役の悪役たるゆえんを描こうとしているといいますか。 空知先生は時代劇で好まれ繰り返される 勧善懲悪 をモットーにしているとずっと思っていましたが、 今回の話に関して言えば当てはまらないような気がします。 橋田屋の旦那、ただ己の私利私欲の為に悪事を働く 時代劇の悪者の典型かと思いきや、それだけではないようですね。 己の美学でもって、王道的な時代劇パターンから足を踏み外す形となったようです。 ちなみに似蔵、彼は盲目の剣士であるらしいことが明かに!! 『るろうに剣心』で言う宇水さんを思い出しました。 宇水は目の変わりに聴覚が異常に研ぎ澄まされていましたが、 似蔵の場合は前回に 「血の匂いが云々…」と言ってますし、嗅覚が人並み以上に利くようですね。 しかし似蔵、普通に格好いいですね。 「ちょいとあやしいネズミを見つけたもんで」 と颯爽と登場する辺りなんか痺れます。 ちなみにウチの会社にも、ちょいとあやしいネズミ達がウロチョロしているのが気になる今日この頃。 ネズミは本当に素早いですよね。 私の動体視力では、ゴミ置き場を縦横無尽に駆け回る彼らのお尻を目に留めるのがやっとです。 何が言いたいのかと申しますと、似蔵がカッケェー!!という事ですね。ハイ。 「心配いりませんよ 僕らも私事できてるもんで」 老獪な賀兵衛を前に、冷静な応対を見せる新八が格好いいですね。 新八は見た目はのび太君に通ずるところが無きにしも非ずですが、 いざと言う時にヘタレない、それどころか頼りになる辺りが非常に彼の魅力であると常々思います。 のび太君に限らずとも、ギャグ漫画でいうツッコミキャラは大体ピンチの時には気持ちの弱い、ヘタレた部分を 読者に見せるものですが(ボケ側のキャラクターを立てる為でもありますが)、 新八にはそういった意味での弱々しさは微塵も感じられません。 銀さんのようなカリスマ性はなくとも、新八が時折り見せる 『素直な正義感』は とても好感の持てるところなのではないでしょうか。 「僕はあの…関係ないんで帰っていいですか?」 至極・当然のことを言ってるハズなのに、何故かヘタレっぽく見えている長谷川さんを尻目に 新八の的確な指示で 神楽がメイド煙幕発動!! 新八と神楽の二人の組み合わせだと、新八がリーダーになって神楽がそれに従う、といった格好になってますね。 コレが妙に新鮮でいいですね。 神楽はもっぱら腕力勝負かと思っていたので、煙幕というアイテムを使いこなしているのがちょっと新鮮でした。 と思ったら、持ち前のアビリティを活かして貯水タンクを投げ飛ばす描写が迫力あって、読んでてスカッとしました。 神楽ちゃんの怪力ブリを見るのは楽しいです。 屋根を転がり落ちながら、ドサクサにまぎれて『ひでぶっ』とか言ってる人が…。 頭から突っ込んだ新八と長谷川さんに比べ、神楽とお房さんが上手に着地してるのが何とも。 特にお房さん、『トッ』ってプロっぽい着地の仕方! 新八とお房さんの重要なやり取りのコマの隅っこで繰り広げられる、長谷川さんと神楽のコントが涙を誘います。 「ウソだろ もう38だぞ」 長谷川さん、38歳だったんですか。こんな場面で明かにされちゃうとは…!! あ、長谷川さんのお漏らし疑惑に露骨にビックリしてるっぽい神楽ちゃんが! それでもポンポンと背中を叩いて彼を慰める神楽ちゃんに、普段と違う優しさを見た気がしました。 いつもならヤイヤイはやし立てそうなもんですからね。 お房さんと勘太郎の話が良かったです。 個人的にスゴクいいなぁと思いました。自分の中では今週一番の、空知先生の見せ場であったと思います。 お房さんがまた悲劇的な立場に置かれているところが銀魂らしからぬドラマ性を感じさせたのでしょうか。 愛する人を失ってから、その人との子供を産んで育てる、という設定からして非常に悲劇的です。 お房さんのお腹に赤ちゃんがいたことを、おそらく勘太郎は知らなかったであろうという点も なおさら哀しい。 しかし勘太郎のキャラクターがいいですね。 幼少の頃から病弱だという設定があったので、そういう典型の儚い人を想像したのですが、 実際は子供っぽい茶目っ気のある人でした。 賀兵衛が 『酔狂な男』 と言っていたのを思い出してナルホド、と。 勘太郎が微妙な具合で銀さんに似ているところが、ちょっと不思議な印象を与えます。 銀さんより髪は短いようですが天パなところは似てますし、 どこか飄々とした浮世離れな雰囲気がある辺りも似ていますね。 ただ勘太郎は銀さんと違って一重まぶたですし(勘七郎も一重ですね)、子供っぽい悪戯を好む辺りは あまり似て無いと思いました。 勘太郎はずっと寝たきりの生活を続けていて、お房さんが現れたことによって 退屈さを紛らすことが出来たのだろうと思います。 「財産とか長いこと生きるとか …そんなに大事なことかね?」 お房さんの言うように、こういう発言ができるのは 「全て持っている人のわがまま」 であるのかも知れませんが、店の発展に心血を注ぐ父親とは違い、 勘太郎自身が元々欲のない人間なのかも知れません。 駆け落ちをして、自由で楽しい生活を送ったものの、貧しい生活が祟ってか 病状を悪化させてしまう勘太郎。 彼を連れ出したお房のせいだと賀兵衛も言っておりますが、勘太郎自身 『たとえ一週間しか生きられなくとも 気持ち良さそうに鳴く蝉になりたい』 という考えを持っていましたし、結果、例え死期が若干早まったとしても 勘太郎にとっては本望であったと思われます。 病弱だというのに子供を作る元気はあったんだな〜とか、下世話な考えが一瞬頭をよぎった事が ちょっとハズイとか思いつつも、賀兵衛側にもこの一騒動の責任はありますよねえ。 世間との繋がりがなく、単調な日々を過ごす若い息子の身の回りの世話を 年頃の娘にさせたところがまず第一の落ち度でしょうか。 こういう展開を予測出来なかった辺り、賀兵衛にぬかり有り! 勘太郎自身はあまり俗的な事には興味なさそうでしたが、やはりお房さんが来たことによって 何らかの心境の変化と言うものはあったでしょうしね。 「たぶらかされて」 と先週から何度もお房さんに対して発言する賀兵衛ですが、 まぁ勘太郎だってもう子供じゃないんだし、16,7の娘っ子にたぶらかされるってのは無いと思いました。 橋田屋に乗り込む銀さんと勘七郎、アポォ〜ネタを最後まで引っ張る力がスゴイと思いました。 どういう風に考えたら、ラストの登場シーンでこのネタをナチュラルに盛り込めるんだろう!? 『アポ』 という明かに日本語から浮いている違和感バリバリである言葉を私が初めて耳にしたのは、 いろいろな面で話題になったTV番組 『電波少年』であることは間違いありません。 初期の頃に人気を博した『アポなし取材』 は勝手に何処にでも乗り込んでムチャをやるという企画ですが、 いくらバブリーの余波があったとはいえ、寝ている人の頭上に爆弾発射などは さすがに恐ろしいところでございます。 本編と関係ないのですが! 最初は笑わなかった勘七郎、先週の最後に笑顔を見せ、今週の話にいたっては すっかり銀さんに懐いた様子さえ見えます。別れの時を思うと、今から切ない‥‥ 先日、友人と喫茶店でくつろいでいるときに、隣のテーブルに親子3人連れが座ったんです。 子供はまだ赤ちゃんで、常にお父さんが抱っこしている状態なんです。 お父さんが私達と反対方向を向いているので、必然的に赤ちゃんの顔がコッチを向いているんですね。 そこで、大学時代は児童学科を専攻していた子供好きな友人が、ここぞとばかりに 『いないいない〜ばぁっ!』 やら『バイバイ』などをしていたら、 赤ちゃんがニコニコしてずっと彼女と私の顔を見てるんです。 ずっと笑うだけだった赤ちゃん、最後の別れのときに友人が『バイバイ』と手を振ると、 初めて手を上げて動かし、『バイバイ』って喋ったんですよね。 いや〜、ずっと何も身体を動かさずに何も言葉を発しなかった赤ちゃんなのに、 別れの場面はちゃんと分かるんだな、としみじみ思いました。 勘七郎も、きっと何か子供らしい別れの挨拶をしてくれると思います。 今週のちょっと一言 銀さんがエレベーターを上がってから同時に複数の敵を倒すシーン、 バトル漫画ならかなりでかいコマで迫力満点に描かれそうなものですが、さすが銀魂、謙虚なコマに収まっています。 ちなみに銀さん登場の場面で、皆が驚きの表情で見守る中 神楽ちゃんが一人、笑顔を見せているのが非常に印象的でした。 いや、お房さんが事情を話している間、「どこアル ココ」などと言ったり、 あまり話しについていけてなかった感じがあったので、最後で銀さんの姿を見つけて 笑顔を見せてくれたのが良かったなと思いました。 でもまぁ13,4歳の女の子にこういう込み入った話題は難しかったのかな〜とも思います。 襲い掛かる敵を前に、お房さんをさり気なく庇う新八の隣で、エレベーターのボタンを慌てて押しまくる 長谷川さんがまた哀愁を漂わせています。 今回の話に長谷川さんが登場したのは、やっぱり空知先生が彼を好きで動かしやすいからかなと思いました。 ホラ、左曲がりとかカーブがキツイとか!空知先生が楽しんで彼をいたぶっているかの様!! 今回の黒幕・賀兵衛さんの美学や心意気にはなかなか感心する部分もありましたし、 お房さんが事情があると言えども子供を置き去りにした点は責められるべきところかも知れませんが やはり最後には、賀兵衛ではなく彼女が幸せになってもらいたいものです。 銀さんを見て、賀兵衛とお房さんがどの様な反応を見せるのかがちょっと気になるところです。 勘太郎とお房さんの『身分違いの恋』という設定がいろいろ考えさせられて、個人的に印象的でした。 おわり!!


 第78訓  家政婦はやっぱり見てた 前回から一変、橋田屋の旦那、こえーー!! 思っていたよりも、事態が深刻になってます…。 お登勢さん、ボスになって新八と神楽を偵察に行かせたりと何気に格好いい役回りじゃないですか。 かぶき町でも一目置かれているようで、なんとも頼りがいのある女性です。 赤ん坊を置いていった女性を追う浪人たちに、彼女の愛人と間違われて まんまと巻き込まれる銀さん。 「なんなら今スグ返すよ!なっ?」 と振り返ると、視線は目前の浪人に向けたまま、銀さんの着物の裾をクールな面持ちで掴む勘七郎くん。 おしゃぶりをくわえながらも、物凄い渋い。ハードボイルドな雰囲気すら感じさせます。 この勘七郎くんの行動で、浪人たちを彼の敵だと銀さんが悟るあたりの流れが上手いですね。 「オラ!返すぜこんなガキ!!」 ギャグの勢いで赤ん坊を放り投げたかと思いきや、気を取られた相手の隙を見て 斬りかかる銀さんが格好いい。 いきなり3人を倒す銀さん、ここで登場の岡田似蔵の攻撃を木刀で受け止めてから赤ん坊を受け止める、 この順番がまた細かいようですけど迫力があっていいですよね。 そしてその後にようやっと3人が倒れているところが、これらの流れが ほんの一瞬であったことをより感じさせてくれます。 岡田似蔵、ここでは笠で顔が見えませんが後で登場のお顔がすごいネイティブアメリカンチックじゃないですか! いや、実際強そうな雰囲気を感じます。 これまであまり悪役らしい悪役が登場していない銀魂ですが、彼には正統派な悪役のインパクトを感じました。 「護る戦いに慣れているのかィ?」 おおっ、なかなか鋭いじゃん、似蔵! 銀さんが護る戦いに慣れている、というのは初耳です。過去に何がしかあったと思っても良いのでしょうか。 それとも新八や神楽のことを指しているのでしょうか。 右腕で似蔵の刀を受け止め、左腕には赤ん坊を抱えて 「どけ ミルクの時間だ」 のコマの銀さんは普通に格好いいですね。 「獣の匂い…隠し切れない獣の匂いがするよ あの人と同じ」 ん?銀さんからは獣の匂いがするのか!?獣といえば高杉じゃ…あ、あの人ってのは高杉か? 高杉はともかく、銀さんの深層にも、獣的な闘争心のようなものがあるのでしょうか?? かつて近藤局長が土方に対して、 「アイツは目の前で刃を合わせていても、全然別のところで勝手に戦ってるよーな男なんだよ」 と、銀さんを評しており、私はコレが銀さんの本質を突く、意外と鋭い一言であると思っているんですよね。 真剣勝負を挑む近藤さんに対して、小細工木刀で勝ちを収めたときも、 土方から真剣を渡されて尚、刃を使わずに彼を黙らせた時も、 天導衆一派の操る鬼獅子と戦った時も、 近藤さんが言う「勝ちも負けも浄も不浄も越えたところで」 銀さんは戦っている、あくまで第三者的な立場から冷静な視線で戦っているような気がします。 銀さん自身にも、隠しきれない獣の匂いがあるとは、ちょっと以外に思えるものの 長期的な展望で今後の展開が非常に楽しみなところです。 「片腕で闘り合うには惜しいやねェ 行きな」 コノ、余裕っぷりがますます魅力的な悪役っぽいです。 何も言わずにダッシュで逃げる銀さんも潔くっていいですね。 トイレ掃除のおばさんたちの会話が物凄くリアルですよ。 男性用便器のアソコの部分、ホントに汚く汚れますよねェ。私もつくづく思います。 こんな細かいところを観察している空知先生は一体…。(私も観察してたけど) 「てめーケツの穴の標準 どこ向いてんだみたいな?」 すごい下品なのに笑ってしまった。穴で標準は合わせられないですよねぇ。 お尻ごと標準合わせないとさ! は、長谷川さん!チョットよく見たら、お尻丸出しじゃん!! まじまじ、しげしげ。 左曲がりだったとかカーブがきついととか、一瞬のうちにあの角度からどうやって確認したんだろ!? 絶対、意図的に狙いを定めて見ないと分からないよね。すごいよ、おばちゃんたち。 長谷川さんのモノローグに、ナチュラルに割り込んでくる神楽に笑いました。 長谷川さんの影に隠れて、虚ろな表情を浮かべているのが何とも可愛いです。 『そうだ京都、行こう』って物凄く懐かしい!久しぶりに聞きました。 かの有名なJR東海のシリーズ広告は93年が始めらしいです。 CMが非常に印象に残るシリーズでしたが、北海道出身の空知先生が知ってらっしゃるということは 全国区で流れていたものなんでしょうか?? 神楽ちゃん、メイド姿にコスプレだっ!! か〜わ〜い〜けど、タイトスカートじゃなくってパラシュートスカートの方がより、 萌えへの完成系に近づくのではないかと思いますヨ。 新八がデコ出してます。そして似合っている。 長谷川さんに対しても、「軽蔑のまなざし的な視線」を向けていることが発覚。 彼はホント、しっかりしてるよなァ。周りの大人たちが自由気ままなところがあるから?かな。 橋田屋の黒い噂に、正義感を燃やす新八もいいですね。 酢昆布なんかじゃ釣れないゾ!と強気に出るも、酢昆布が4個集まれば話は別!ってな神楽ちゃん。 手書き文字で「オイ何個だ!言うだけ言ってみ!別に欲しくないけどさ」 と、長谷川さんに詰め寄るところが子供っぽくて可愛いです。 こういうところ、ジャンプの少年読者達もやっぱり同じように可愛いと思うのかな? 赤ん坊の母親と思しきお房さんの拷問シーンが…! 自分が前回考えていたよりも、かなり深刻な状態でドキッとしてしまいました。 何か棒状のものを持っている手下もいますけど、漫画に描かれている拷問は 水の引っ掛けだけだったのでちょっとホットしましたが。 何だか今回のやりとりを見て、お房さんの事情を想像すると何とも居たたまれないです。 まだ若そうなのに、もう一児の母だもんなぁ。しかも、その子供すら取り上げられようという有様。 銀魂では珍しくギャグが無い上に、子供を護る母親の描写は泣かせる‥‥。 水で濡れながら、涙を流すお房さんが可哀そうですよ。 新八が「長谷川さん これって…」 と長谷川さんに話を振っているところを見ると、やはり大人として信頼されてるのかな、と思いました。 「そーでごぜーます ご主人様」 「なんだ?なんかこんなん言われた方が嬉しいんだろ 男共は」 どこで仕入れた萌え知識なのかはともかく、(おそらく銀さんあたりか) 正直に言っちゃあ効果ナシだよ、神楽ちゃん!! 桂が〜。 みかんの缶詰を見つめながら「‥‥行ったと行っている」 とうそぶく桂が何とも言えない味を出してます。 「あっ なんだ結局そっちに隠れたのか」 桂は本当に面白いですね。初登場の時と比べると、確実に何かの腕を上げてきてます。 何はともあれ、橋田屋の事情について、意外と詳しいあたりはさすが攘夷志士といったところでしょうか。 いやぁ、たまに意識的に思い出さないと、彼の天才的なボケの前に攘夷思想が霞んじゃいますからね。 と、思った矢先に早速、攻撃力の高いチョメチョメ攻撃!!おチョメチョメ。 あなどりがたし、桂!やはりあなどれないです。 勘七郎くん、銀さんにて右曲がりが確認されて将来大物になる予感。 遠い将来には、彼が橋田屋を継ぐ日がくるのでしょうか。 「男はな 上半身と下半身別の生き物だからよ」 勘七郎君を勇気付ける力強い言葉のハズなのに、何だか卑猥な方向へ持って行きたくなるのは 明かに空知先生が狙っているからでしょう。 銀さんのオムツの装着に、ゴワゴワ感をあらわにする勘七郎くん。 「これでよしっと」と、銀さんは全く気付かず。 余談ですが… 学生の頃、教育実習の一環で児童施設に研修に行ったときに 赤ちゃんのオムツを初めて換える機会があったんですよ。 はかせるタイプに手こずっていると、赤ちゃんが自分から片足を上げて上手にはいてくれて 「おッ!」っと感じた記憶があります。 もうね、新人見習いよりも、実際毎日使用している赤ちゃんの方が上手くはいてたという。 だから勘七郎君の気持ちがチョイと分かるような。 「こういう一日の終わりに飲む酒はうまいんだよ」 橋田屋の裏に何かがあるのを察して、いざ乗り込まんとする銀さん。 橋田屋、お房さん、神楽たち、そして銀さん一行。 次回は一体どうなるのか!? 今週のちょっと一言 お房さんと勘七郎くんはあまり顔が似ているような事がないので、父親である勘太郎似なのでしょうか? そう考えると、勘太郎と銀さんがクリソツと言うことに…?? お房さんが銀さんを見たとき、どのような反応を示すのかが気になります。 今は亡き人の面影を見るのでしょうか。 人斬り似蔵が何とも強そうです。 ギャグが絡まないところを見ると、高杉系?でしょうか。 始め一読した限りではあまり意識してなかったんですけど 似蔵VS新八、神楽、長谷川さんという構図で終わってるんですよね。 コレ、何気にピンチなのでは!?ちょ、ちょっと楽しみ…かも知れない。 母子の話、今からラストには涙を誘われそうな気がします。 オワリ!!


 第77訓  ミルクは人肌の温度で 連載開始以来、銀さんに 最大のピンチ が襲い掛かる!! な、なんと!!(ついに来たか) 隠し子疑惑、勃発〜。 銀さんは無事、隠し子を首尾よく隠しなおすことが出来るのかっ!! 乞う、ご期待。 でも、本編では誰も『隠し子』って言わないですね。 みんなこう、色んなオブラートに包んで遠まわしにヤンワリ、ジンワリ、銀さんを追い詰めていくような気がします。 闇夜の江戸を女性が疾走してますけどこの背景、お江戸風建築物に混じって高層ビルが結構建ってますね。 今まで、建物は純・江戸風なものがほとんどだったと思うのですが、最近はビル的なものも描かれている気がします。 缶けりの話の扉でも、どでかい高層ビルがデン!と描かれてましたしね。 コレ、来るべきアニメ化に備えて、『銀魂』の世界観を特徴づけようとしているのでは?と勘ぐってみました。 イヤ、こんなコトに興味があるのは銀魂読者の中でもごく少数人数だとは分かっているんですけど 私は銀魂のチープなスペオペっぽいところとか、江戸を舞台にしながらも現代にある国家間の問題を 辛らつに揶揄しているところとか、幕末とSFをミックスさせるアイディアとか、そういうところが好きなんですよね。 連載当初は結構、意識して描かれていたような感じだったんですけど (空飛ぶ車とか、動物の姿をした天人とか、新八の洋装・和装を混ぜた感じの衣装とか) 連載が進むにつれてこういう面白いアイディアが目立ちにくくなってきたようにも思ってたんですよね。 こういうところは銀魂独特の個性なので、もっとアピールして欲しいナァなんて思っています。 でもまぁ、未来のことを創作するよりも資料のある過去の話を創作するほうが簡単だ、という話も聞きますので やはり忙しいと江戸的文化の割合が増えるのでしょうか。 あ、単純に空知先生が時代物が好きだってのも大きな理由の一つかもしれません。 ホラ、『銀魂』スペシャルコーナーのデザインとか、先週のジャンプで発表されたセル画の背景なんかを見ても、 こう宇宙空間的なものが全面的にアピールされているように思ったんですよね。 どうでしょうか。 「反侍」のGOEMON、できちゃった結婚とな。 GOEMONといえばお通ちゃん、元気でやってるかな。 銀さんに『あの娘は不幸になりそーな顔してるもんな〜。俺、前から思ってたんだよ。』と言われてからと言うもの、 彼女の行く末が気になって気になって仕方がありません。 なんだか応援したくなっちゃうよ。マネージャーのママもお元気でしょうか。 若いクセに、道徳的観念がエラク強い新八&神楽ちゃん。 「古き日本の美徳はどこいっちゃったんでしょ?」 「人間っていうのは 自分を律する精神がなくなったら終わりじゃないですか」 ギャグの前フリの一部とは思えない、非常に説得力のある新八紳士のお言葉でございます。 はは、弱冠16歳の少年が言うセリフじゃないですよね。 思春期・真っただ中の健全な男児が発する言葉とは思えません。 まるで全てを悟り終えて諦観する仙人の如きです。 神楽と新八ができちゃった結婚に対して否定的な意見を並べる中、銀さんだけが黙って参加しない辺りは、 後々のアクシデントを思うと非常に納得!!です。 意外と真面目で潔癖な意見を交換する子供二人に対して、既に子供ではない銀さんだけは考え方が違うことを 暗に子供読者に対して示しており、非常に面白いところです。 この場面は最後に銀さんが突っ込んで終了していますが、朝食時に話題に上がった性的モラルの話題について、 銀さんが一切介入してこないところは読者が突っ込むべきところであるとも思えます。 「なーんか段々言うこときかなくなってきたな アイツら」 性的な乱れに対して不潔な印象を持ったり、保護者的な?人物の言う事を聞かなくなったり、 まさしく子供から大人への移行期にある一場面的な感じがします。 「特に新八からは 時々軽蔑のまなざし的な視線を感じる時があるな」 コレはすごく想像しやすいですね。銀さんが赤ちゃん連れて帰った場面でもやってましたもんね。 「あなたの子供です 責任とって育ててください 私はもう疲れました」 うおー、すげーリアルな手紙だよ!! 冒頭で女性が万事屋に赤ちゃんを置いていったシーンを見て、せいぜい「この子を宜しくお願いします…」 的な謙虚な手紙が置いてあるのかと思いきや、いきなり "あなたの子供です" と始まり、 "責任とって育ててください" ですからね。 さすが銀魂ワールド。事情のありそうな女性でも、か弱いだけではありません。 それでもって銀さん、「…いやナイ ナイなこれはナイ」 と余裕の仕草で鼻をほじるも、どうにも確信が持てないようで 銀さんの心の中の葛藤がものすごいです。個人的に 「アレはアレだったから ウン大丈夫これはナイ」 の部分が一番気になります。アレはアレ、ってフフフ‥‥‥ 最初は浅くほじっていてた鼻クソ、指が徐々に奥まで入って 終いには鼻血まで垂らす銀さんのマジっぷりが怪しいですな。 『え?あの時か? いや、アレは大丈夫なハズだから…ン?ひょっとしてアレか???』 ってな具合に混乱する銀さんの描かれ方が非常に上手いです。 銀さんが童貞だとは思いませんけど、赤ちゃん騒ぎになってくると非常にナマナマしくって ホントに「ジャンプっぽくない」っていう担当・大西氏の言葉が頭を反復横飛びします。 B級娯楽作品と言ったら怒られますけど、スペオペアニメの『無責任艦長タイラー』でも こんなネタがありました。赤ちゃん騒ぎじゃなくて、妊娠騒ぎでしたけれど。 さっちゃんが初登場した回の話のように、性的な嫌疑をかけられても、敢えてそれを否定せずに、 女性自身に「ウソだった」と言わせる主人公は格好いいものです。 扉絵の赤子をおぶった銀さんのイメージは、子連れ狼?? 結局・ちゃんと赤ん坊を連れ帰った挙句に、膝の上にチョコンと乗せて抱っこしている銀さん。 何だかスゴク可愛い構図じゃないですか。 首を突き出して、赤ん坊を興味津々に覗き込む神楽ちゃんがまた可愛いです。 銀さんが新八の「やましい事があるから連れ帰ってきたんでしょーが」攻撃を受けているコマで、 赤ちゃんを超・至近距離で大きな瞳で見つめる神楽ちゃんがとても印象的ですよ。 赤ちゃんも、死んだ魚のような目で神楽を見つめ返している辺りが細かいです。 それでもって次のコマで、銀さんの膝から赤ちゃんを抱き上げちゃってます。 『シルバーJフォックス』のシルバーって銀さん?Jってジュニアって事でしょうか? えッ!何?違うって? 神楽の赤ちゃん言葉が、以外に違和感なくて馴染んでいて驚きました。 神楽自体まだ子供だけど、意外と赤ちゃんの扱いに慣れているのか? と思いきや、「わァ ちゃんと吸ってるヨ。生きてるみたい」だって!! でもこの気もちなも良くわかるなぁ。普段赤ん坊を見慣れていないと不思議な感じがしますよね。 あ、新八の「誰かァァ 乳の出る方はいらっしゃいませんかァァ!!」のセリフ、 「はだしのゲン」などの戦争の話で、栄養が足りずにお乳の出ないお母さんに代わって赤ん坊にお乳を与えてくれる 人を探すときのあれをネタにしてるんでしょうか? 神楽ちゃんの「私 出してみるネ」ってのが気楽な感じでいいですね。 ちなみにお乳とカメハメ波、全く別次元のモノなのに同じくらい気安く出そうとする彼女の心意気が素敵です。 それに、お乳を「出してみる」っていう形容のしかたがそこはかとなく可笑しい! というか、銀さんの言うとおりやっぱり母性に目覚めてるのかな? 「銀楽、お母さんだヨ 銀楽」 ってスッカリお母さん気取りな神楽が始終微笑ましいです。 しかも銀楽って!!コレ、銀さんと神楽の名前をくっつけてるんですよね!? 銀さん「落語家みたいな名前やめてくんない!」 って言ってますけど、突っ込むところはソコじゃないですよねぇ!! この場面、神楽が好むおままごと的な流れもありますよね。 赤ん坊のお父さんが銀さん、お母さんが自分、みたいな。 そこにあまり違和感が無いあたりがまたいいですよね。 冒頭で、GOEMONのできちゃった婚について辛口な意見をしていた神楽ですけど、 銀さんが連れて帰った赤ん坊に対しては寛大ですよね。 例えさっちゃんが銀さんの上にのっかっていようとも、何も責めない妙な懐の深さを見せてたことを思い出しました。 あ、ドサクサに紛れてキャサリンがウンコネタをしつこく振っているのに笑いました。 銀さん、それに突っ込みつつも「なんかミルクとかあんだろ 人肌に温めてもってこい!」 ってさり気に優しい事を言ってるじゃあないですか。 コノ一言のせいか、ツッコミのテンポが悪くなっちゃってもコリャ仕方ないですよね。 赤ちゃんに対して、驚きの適応能力を見せる面々に不安を隠せない銀さん。 真選組の沖田君に赤ん坊をつつがなく譲ろうとするも、自分にクリソツなのをやはり突っ込まれる!! 「コノコノ」ってやってる沖田の顔が爽やかで笑いました。いい表情しているなぁ。 今回の二人の接触、沖田の方が一枚上手に出て終わるのか!!と思いきや、 銀さんに『ダバン』ってやられてます。 土方には絶対こんな隙を見せることは無い沖田だけに、新鮮さすら感じさせてくれます。 銀さんには一目置いているのでは?と思っているのはあながちハズレではないのかも知れません。 お妙さんVSさっちゃん 死の第二ラウンド!! さっちゃんのハイキックををかわすお妙さんがものすごいバトルっぽい! さっちゃんの変わり身の早さがすごいです。 乙女チックにショックを受けたかと思いきや、銀さんとのSMの日々(多分彼女の妄想モロモロ)に決別し、 二人の前からダッシュで立ち去るかと見せて不意打ちの反撃。 「勝手に勝負から脱落していったのよ お疲れ様」 なぜか「お妙さんより優位に立った」と冷静に分析するさっちゃん。 でも、銀さんを川に投げ飛ばしたお妙さんを前に無言になってるのを見ると、 やはり最強はお妙さんか… 川に浮かびながら自問自答する銀さんに追いつき、回答を与えて追い越す沖田。 哲学的な香りすら感じさせる、この二人の構図が非常に面白いです。 女性二人の激しいバトルから一転、銀さんと沖田のテンション低い会話が余計に引き立つといいますか。 よく見返したら、銀さんがお妙さんと出会う前に既に、流される沖田を見つけることができますよ。 今週のちょっと一言 赤ん坊はなぜに銀さんそっくりだったのか!? たまたま?あとは赤ん坊を目の前にして、露骨にうろたえる銀さんが何ともリアルです。 自分が大丈夫だと思っていても、コレばっかりは女性側にしか分からないからね…。 神楽が名づけた銀楽君というネーミングがすごいですね。 それはともかく、パピーも出来ちゃった婚みたいだし、出来婚自体を「ふしだら」と言った神楽ちゃんですけど 自分はそうならないように気をつけるべし!!! 銀さんなら大丈夫だと思いますけどネ。


 第76訓  何であれ やるからには負けちゃダメ★神楽ちゃんNOW缶蹴り中!! コレってダパンプのラップっぽいところを意識している? 神楽、いつの間にかよっちゃんと遊んでます! チャームポイントの長い襟足が見えないので、よっちゃんの魅力が半減だべや。 「缶から1メートル付近に入ったら もう蹴るのナシって言ったべやァ!!」 神楽も言ってますけど、ホントにこんなルール聞いたことないですよねぇ。 ハンデつけられた挙句によっちゃんグループに置いてけぼりにされる神楽ちゃん。 うーん、彼女は「シャバい奴らアル」と強気ですけど、ちょっと可哀そうといえば可哀そうな場面ですよね。 結局、何事にもパワーのある夜兎族であるために普通の子供と対等に遊べない、という事ですなぁ。 パピーがいつか言っていた様に、夜兎のこういうところが地球人に気味悪がられたりするのでしょうか。 「シャバい」 シャバいって何だべや。マブい神楽ちゃんがナチュラルに使ってるべや。 シャバいってグーグルで検索してみたら、図らずとも掘り起こされる、ノスタルジックな郷愁を誘う死語の群れたちよ。 しかもコレ、聞き覚えあるのがたくさんあって、思わず発音しちゃったよ。 mabui…ikasu…sonna banana…tanma…wake wakame…… トレンディーな死語は世につれ 世はトレンディーな死語につれ 語呂悪ッ! 「しらないおっさんと遊んじゃダメだって銀ちゃんが言ってたネ」 「ダメネ 男はみんな獣ネ」 神楽ちゃんの、「銀ちゃんが何々言ってた〜」ってセリフはいつ見ても可愛らしいナァと思います。 そよ姫にラブホ云々とか言ってたくだりをちょっと思い出しました。 しかも、後で銀さんが全く同じ事を言ってるところから見て、ホントにそのまま受け売りの言葉で笑っちゃいました。 そうか、銀さんは脇が酸っぱくなるほど注意してたのか。 銀さんって意外とモラリストというか、結構しっかりしていると言いますか、 道に外れることは好まないタイプのように思えます。 何だろう?真面目って言うのとはちょっと違うと思うのですが……。 「だまれ 男はみんな獣だ」 うん、男性である銀さん自身がよく心得ているのでしょう。 神楽ちゃんがドコまで理解できているのかは分かりませんけどね! 「しらねージジイより しってるババアだ」 あまりにも大雑把なくくりで究極の二者択一を作った銀さんがスゴイと思っちゃいました。 缶蹴りを迫るおじいさんに、キャサリンの怒りが爆発! キャサリンこえ〜よ、恐い!! 恐いから、毎回キャシャリンって打ちそうになるよ! 私にとってはキャシャリン(マサルさん)のインパクトが未だにぬぐい切れません。 ソレはともかく、キャサリンはハタ皇子の爺やに並んで銀魂のダークサイドの象徴だよ!! 「年寄りをいたわれない奴が 年寄りに優しくしてもらえると思うなよ」 コレ、銀さんの言葉かな?キャサリンの変わり身の早さに笑う場面でしょうけど、 この言葉自体は意外と鋭いですよねぇ。 おじいさんと缶蹴りに臨む万事屋一向、新八だけ大人の対応を提案するも、 案の定、銀さんと神楽はかなりヤル気を見せているという。 花見の話で真選組ソーセージを目の当たりにしてもなお、真剣にゲームに参加する辺りを思い起こさせます。 銀さんが軍曹、神楽がチワワ一等兵に、ごく自然な成り行きでなり切っているのが笑えます。 チワワ一等兵、って神楽にピッタリで何だか可愛らしいナァと思います。 神楽ちゃん、今回のなりきりは銀さんを軍曹にしましたけど、桂と一緒の時は自分がリーダーになっていたり、 きっと彼女の中で何がしかの基準があるのでしょう。 神楽のごっこ遊び的なものに、桂やら銀さんがナチュラルに巻き込まれているのがいいですよねぇ。 「小さい頃を思い出してみろ…」 と、銀さんの幼少時代の回想が入るのかと思いきや、泣いている鬼の役には、ナゼか新八があてがわれているという。 「缶蹴りとはいかに憎たらしく缶を倒し、鬼をいじめ泣かせるか、そーいう悪魔の遊びでもあるんだよ!!」 「鬼になったらもう終わりなんだよ!」 神楽が鬼の形相で語ってますけど、コレはかなり鋭い視点で『缶蹴り』という遊びを見ていますよね。 実際に缶蹴りを経験した者には良く分かるんですけど、コレ、一度鬼になってしまうと まず『鬼の交代』ってのがないんですよね。 銀魂のおじいさんはかなり積極的な鬼を演じていますけど、彼のように忍者学校の教官でもない限り たった一人の鬼が缶を離れて次々と隠れている人を見つけ、 なお且つ他の隠れている人が缶を蹴る前に即座に缶の前に戻る、という芸当は難しいのです。 銀魂では一人の鬼に対して、三人が隠れていますけど実際はもっと大勢が隠れるものですからね。 個人的に、缶蹴りはそんなに楽しく遊んだ記憶がないなぁ。 もう、最初に鬼になってしまったら哀し過ぎる!! 冒頭でおじいさんが言ってますけど、 「世の事 これ全て遊びと同じよ」 は言い得て妙です。缶蹴りとは、これ人生の縮図とな。 あ、ちなみに私はけいどろ(どろけい)何か好きでしたね。 東京に住んでいた頃は『けいどろ』、関西に越して『どろけい』と呼び方が変わっていて不思議だった記憶があります。 けいどろのドコがいいかと言うと、鬼のように一人を決めず、警察と泥棒の二手にグループを分けるところです。 ホラ、これで寂しくなることが無くなるという。 最近の小学生は外で遊んだりしているのかな。 子供の遊びって、結構シビアな面もあって、イロイロ勉強させられる事が多いと思います。 おじいさんに向けて仕込み銃を発射する神楽の形相がスゴイです。 久々に見たよ、こんな迫力のある顔!! 今回の話、一見関係がなさそうに見える万事屋一行とおじいさんの缶蹴り、 そして服部全蔵の父親の葬式、一体どこで繋がるのかと思いきや、 おじさんがドラム缶に投げた『くない』を見て、初めて彼が服部さんのお父上だと気が付きました。 え!?遅すぎる〜かなっ。 でもオチがなかなか読めませんでした。 ホラ、銀魂の人情話系の話の〆には、王道を行くオチが待っていることが多いのですけど 今回は明かに違ったと思います。これ、オチが読めたって人はまずいないと思うのですが、どうでしょうか。 くないが登場したところでの私の予想は、 『服部の父上は実は死んではおらず、こっそりとお棺を抜け出して大好きな缶蹴りに興じている』 といった感じのものでした。 これが大いに外れて、何とも不思議な後味を残すオチになるとは、少しも予想できなかったんですよね。 さてさて、今回は服部、さっちゃんを始め、脇薫さんや韋駄天の剛まで登場しています。 すごいな、何だか主人公サイドが介入しなくても、真選組と同じくらい、いやそれ以上に 忍者学校の元・生徒たちだけで、しっかりとした雰囲気を完成させている気がします。 父親の死に際に、かなり割り切った冷静な態度で臨む服部さんにリアリティを感じました。 いや、漫画なんかで人の死が扱われる場合、かなりドラマチックに描かれることが常であると思うのですが、 最後のマイクを持った淡々とした挨拶なんかの方が、より現実味を帯びているような感じがするのです。 ちなみに剛さん、何だか普通にいい人っぽいじゃないですか! 何だか近藤局長をちょっと思わせるような、別にそうでもないような。 さっちゃんが障子を破って登場するコマ、何気に初登場時を思わせます。あの時は腕を突っ込んでましたが。 それに、脇さんとの会話を見る限り、仲が悪いとかではないみたいですよね。 この前のシノビ5として登場したときは、万事屋一向にとっての敵だったこともあって 悪役悪役していましたけど、今回のお葬式に際しては故人を偲ぶそれぞれのやり方が面白いです。 脇さんの口癖は「〜じゃな〜い」「〜なのよん」 でしたか。和服姿で見ると普通に美人さんだなぁ…と思いました。 「峠にその格好もどーよ?」 新八、いざ缶蹴りが始まると「フン 作戦にはまりましたね」 とか余裕の表情で参加してます。しっかし、新八は表情が豊かで面白いなぁ。 銀さんとの息のあった連携プレーを仕掛けるも、転がるドラム缶は連携していなかった模様。 ラスト、服部さんの挨拶と共に、同時進行する遊びのゆくえ。 神楽ちゃんとおじいさんの一騎打ち! どうなったかは描かれていないし、かなり宙ぶらりんな不思議な余韻を残すものの、 缶は青空に蹴られた模様なので勝ったのは神楽ちゃんでした。 いや、今週の話はホント良かったです。 最後に笑顔を浮かべるおじいさん、それに気が付くさっちゃん、別段気付かない服部さん。 そして何も知らない神楽ちゃん。 今週のちょっと一言 最初は数ページずつ切り替わる二つの場面ですが、話が佳境に入るとかなり細かく切り替わっています。 どこにも接点がなさそうな二つの場面が、ラストに向かうにつれ、急速に集約されていくさまは非常に圧巻であり、 話の盛り上がり方も素晴らしいと思いました。 空知先生の今までの話から見ると、3つの場面が切り替わるゴキブリの話や、ラストに4つの場面が関わる 銀時と服部の大晦日のジャンプの取り合いの話なんかと傾向が似ているかも知れません。 ただ、今回は場面を二つに絞ったことによって、バラバラの場面が結びつく小気味よい、派手はラストとは違い、 二つの場面が徐々に寄り添って一つになってゆく、そういう静かな盛り上がりがあったと思います。 今週はちょっとジーンときました。 ★少し不思議な夏のできごと。 おわり!



 BACK
SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO