第60訓  タイトルだけじゃ 映画の面白さはわかんない 七番門(ゲート)っていう呼び方がいいですね。和風SF。 ここ最近は新八の表情が非常に豊かで少年漫画の主人公っぽいと思います。 どことなく銀さんと対照的なのは、意図的なもの? ★真選組漫画が見られる!?JC銀魂最新6巻 大好評発売中!!  コミックスの感想はもうちょっと待ってね! 中表紙、すごく格好いい。デザイン良くないですか!? えいりあんVS侍 表紙の侍は銀さんですよね。来週はえいりあんと銀さんのバトルが見られるのか? (個人的な予想としては、神楽のパピーと一戦交えそうな気が) 空知先生はコミックスに収録されている、漫画のテクニックに対する質問に対して 「アシさんに聞いてください」 とかちょっとフザケタ回答もしてましたけど、トーンについて聞かれたときは 「できればトーンはあんまり使いたくないです」 と、結構マジに答えてらしたんで、あくまで白黒の画面にするのはこだわりなんでしょうね。 基本的に、少年漫画ではトーンはあまり使われない傾向がありますしね。 打って変わって少女マンガではかなりトーンが多用されていると思います。 セーラームーンなんか、トーンの使い方が繊細でキレイでしたけど、あそこまでマメに貼っていくのは 女性作家さんならではなんでしょうね。 コミックス1巻のだんでらいおんの二人の筆絵を見たときから思っているのですが、 空知先生はペンよりも筆の方がお上手ですよね。(素人がいうのもナンですが) 今回の中表紙も筆ではないようですけど、漫画の線よりも太めでしっかりとしていて安定感が3割増しくらいですよね。 えいりあんVSやくざ の呼び込みをする銀さん&定春 やくざって腹巻してるんですか!?銀さんはヤクザに見えない!いや、定春もえいりあんには見えないけどね。 一時停止というギャグ、漫画だと分かりにくいなァと思いました。 コレ、コントとかでやったら結構面白くなりそうじゃないですかね!? 何はともあれ、仕事を回してあげた長谷川さん、いい人ですね。アレだけ迷惑掛けられまくっているというのに。 この辺の詰めの甘さが、彼を今の窮地に追い込んでいるのだと…彼は気付く由もないでしょうね。 「光栄劇場」内にて、テレビに映るはターミナルで暴れるえいりあんの姿!! テレビで、えいりあんと戦う神楽を見つけ、驚く銀さん。 長谷川さんが神楽ちゃんに気付いた頃には銀さんはもういなくなっていて…… とう演出はすごく少年漫画的で良いと思います。ヒロインの危機に駆けつける主人公、ってな具合でいいですね。 結局親父さんに助けられている新八ですが、それでも何か光ってますね。 (意識が戻るところとか、表情の描き方が上手いですよね。ホラ、春雨の頃と比べるとね) 「坊主、坊主」、と連呼する親父さんに、思わず 「坊主さん」 と呟く新八であった。星海坊主さんは良くても、坊主さんはダメなんですね。 神楽ちゃんが乗客を気づかって船に残ってるかもしれない、というのはちょっと以外でしたね。 いや、ここ最近の神楽ちゃんを見ているとナルホド納得できるんですけどね! どうも最近、昔のことばっかり思い出しちゃって。ツンケンしていた神楽ちゃんが、よくもココまで丸くなったなぁ、と。 変わったのは神楽ちゃんだけではなくて、新八もですけれどね。それで銀さんはあまり変わってない、そんな気がします。 若い二人はいろいろな事に影響されて、成長していってるんでしょうね。 「僕もいきます 神楽ちゃんは…ほっとけない」 (なんて眼だ) 「…でも 僕は」 し、新八、一体どこまでお株を上げたら気が済むのでしょう。瞳が煌いている。 銀魂の主人公は銀さんですけれど、読者は新八視点に立たされる機会が多い分 彼の成長物語みたいにしても十分読めますよね。 神楽のピンチに素早く姿を消した銀さんが、すごく少年漫画的だと言いましたが、 パピーがあわや新八を攻撃するのかと見せかけて、新八を襲うえいりあんを一撃に倒す場面も 非常に少年漫画的で燃えますね。こういう演出、上手くなられたなぁと思います。 神楽に関わろうとする新八に、断固、拒絶の意思を示す親父さん。 (もがいても もがいても 何も変えることなんてできなかった) 親父さんは、もがいて一体何を変えようとしたのでしょう。そして何を変えられなかったのでしょう? 非常に抽象的で、今度は打って変わって少年漫画に相応しくなさげなモノローグ。 その分、随分意味深で暗示的と言えますね。 抱き合って助けを求める皇子とじいや。 皇子〜、コレなんか既視感あると思ったら、2訓目のぺスの時と同じじゃあないですか〜。 学習しようヨ、皇子。まんま飼い犬に手をかまれる。 ペットは責任を持って面倒を見ましょう、と空知先生もおっしゃってますが、 責任を持って面倒を見るためには、ハナから責任を持って面倒を見られるペットを飼うようにしないとイケマセンね。 えらく実況中継の達人っぽいアナウンサー(古○伊知郎?)の呼び声と共に、真選組登場。 丸々2ページを使っての空知先生お得意の「天丼」ですね。 ちなみにコノ「天丼」というのは一種の笑いの技法で、前出のギャグを2度、3度と言うことですね。 使い方としては、一回目のギャグを言ってから、聞いてる人がそれを忘れたころ、関係ないところや 間違った意味でそのギャグをまた言うとか何とか。 天丼に海老が2本乗っているところからきたらしいのですが、その辺は曖昧です。 近藤局長は一度目、土方らの乗るパトカーに轢かれたワケですが、今度は何にやられるんだ!? と思ったところ、普通にえいりあんに、一撃くらわされてましたね。 「ここで本物のクビ飛ばされたいんですかァ!!」 ってなかなか上手いツッコミをするアナウンサー。 一般市民さしおいて、悠々自適に逃げる真選組に突っ込むところも素敵です。 カメラを手で覆うのは土方らしいと言いますか。 街中の巨大テレビにて、長谷川さん、今度は銀さんを見つけます。 「アレは…犬?…老人?」 老人?とアナウンサーが言ったのは、銀さんが白髪だからでしょうかね? 何はともあれ、真選組を一ッ飛び、定春に跨った銀さん参上!! 沖田の驚いた顔が印象的でイイ気味ですね。(え?そんな事ない?) カメラを手で覆った土方とは逆に、堂々とカメラを指差しつつひと言、 「映画 えいりあんVSやくざ  絶賛上映中 身にきてネ」 オチがまた良いですね。 もうクビになっちゃったから っていう手書きの文字がなおさら哀愁をそそります。 今週のちょっと一言 今週はいろいろ予想が外れまくって、そういう意味でも面白かったです。 先週は新八が神楽ちゃんの元に駆けつけたところで終わってたじゃないですか。 読者は皆、今週は絶対銀さんが駆けつけるハズだ、って思い込むじゃないですか、あの引きだと。 ところがドッコイ、銀さんは映画館で客引き中。読者的にはシリアスで続くだろうと思っていたところ、 長谷川さんを巻き込んでのコントですからね。個人的には意表を突かれまくりでした。 あとはそう、神楽ちゃんからの手紙には全く触れられないで今週は終了でした。 以上のことから言えるのは、空知先生は引きが上手くなったなぁ、という事です。 もともと空知先生の漫画は読者の意表をついたりするものではなくて、言うなれば水戸黄門の如く 一種の固定化された様式美的なモノを楽しむところが大きかったと思います。 オチを楽しむのではなくて、その過程、いわゆる空知節的なものを楽しむといいますか。 次回こそは、銀さん活躍のときでしょうか!? ★急げ銀時! 間に合うのか!? 余裕をこく銀さん、アオリで急かされてます。 お わ り ! !


 第59訓  トイレに入るときは まずノック。★雨降る故郷…幼き神楽の瞳に映るのは!? 故郷と書いて "まち" と読ませる。 神楽の出身地はもっとのどかな片田舎の惑星だと思っていたのですが、 どうやらそのまんま、ごちゃごちゃとした雑多な感じのあるチャイナタウンのような様子ですね。 雨の中、階段にぽつんと座る神楽ちゃんに近づくは、見るも怪しい人身売買業者たち。 神楽ちゃんにあっさり伸されてしまっているところを見ると、彼らは夜兎族ではなく、 人身売買を目的に、夜兎の住む星にやってきているのでしょうかね。 とりあえず、子供神楽がかなり可愛いです。ねぇ! 「雨の日まで傘さしてたら いつまでたっても空をおがめないネ」 神楽ちゃんの健気なセリフと共に、さりげなく夜兎族の設定(日の光に弱い)を確認させてます。 個人的には結構楽しみにしていた夜兎編ではありますが、普段ジャンプ本紙をパラ読みの読者とか、 ギャグ漫画としてしか読んでいない方にとって、この夜兎編がどう映っているのか、気になるところではあります。 銀魂にギャグだけを求めている人にとってはイマイチに感じるかも知れませんが、 普段、銀魂を読まない人たちにアピールできていればな…などと思います。 後ろから話しかけるパピーに、神楽ちゃんは気付いていなかったのでしょうか? フン、カゼひくぞ、ってなところで初めて気付いたんでしょうか?(自分にはそう見えたのです) パピーは長いこと家を離れることが多かったみたいなので 神楽ちゃんは、声を聞いただけでは 分からなかったのではないかと思いました。 ★降り止まぬ雨 生きる父と娘。 娘と書いて"こ"と読ませる。 全体的に神楽ちゃんが可愛いです。(さっきも言った) パピーに駆け寄るシーンも、二人で手を繋いで歩くシーンも、ちょっとうつむき加減なコマも。 うつむく神楽のコマは親父さんの目線で描かれてますね。 銀魂で変わったアングルが登場するのは珍しいと思います。ちょっとした見せ場ですよね。 それに親父さんの目線で神楽を描くことにより、読者にパピーと同じような気持ち (神楽を可愛い、愛しい、健気だと思わせる)にさせる事に成功しているのではないかと思います。 4ページにわたったパピーの回想で判明したことと言えば、 「幼少時代の神楽は寂しい思いをしていた」に尽きますね。 父親と兄は家に帰ってこないし、病気の母親と共に家に残された神楽ちゃん。 前回の近藤局長の指摘はやはり正しかったようです。 「俺はアイツに一度も暖かい巣なんてつくってやれなかった だからお前はこんな遠い所まで 巣なんか探しに来ちまったんだな…」 親父さんのこのモノローグがいいなぁ。 神楽は出稼ぎの為に地球に来たのか、家出で来たのか、そんなことはどうでも良くなってきますね。 結局、「巣を探しに来た」という事なのでしょう。 ターミナルで便を待つ神楽ちゃん、銀さんの言った事を思い出しつつ虚ろな目を… もう、早く元気になってもらいたいモンです。 今回ばかりは親父さんのモノローグが炸裂ですけれど、なかなかいい事言ってます。 「神楽…お前は俺が護る 母ちゃんの分までな」 今まで放っておいて、年頃になった娘とさァ、一緒に住むぞ!というのはやっぱり難しいと思います。 ただ、母ちゃんをなくした親父さんにとって、神楽を護ろう、という決心はなかなか強固なものであると思います。 前回の、有無を言わずに神楽を連れて帰ろうとした態度からも、それは分かるのではないでしょうか。 万事屋にて 神楽ちゃんが帰ってしまったことに大騒ぎの新八! ここでは銀さんと新八の意見が大いにぶつかるワケですが、新八の言葉遣いがちょっと面白いと思いました。 一応、話し始めは丁寧な言葉を使う新八ですが、話終わりにはいつの間にかタメ口になっているという。 この万事屋の新八は、腹を割って、かなり素の状態で、銀さんに対して言いたいことをぶちまけているように見えます。 「銀サンだったから無事だったものの 最近はロリコンとかポリゴンとか流行ってんだからよ〜」 神楽ちゃんは無事だったのか!…などといらないところにツッコミつつも、わざと気のない様子で気だるく答える銀さん。 ポリゴンネタは今回で二度目ですね。そういや、最近あんまりポリゴンって聞かないような気がします。 最初に「ポリゴン」という言葉を聞いたのはいつのことでしょう。ゲームなどで使われるこのポリゴン、 私が初めて聞いたとき、ものすごい違和感を感じたんですよね、ポリゴンという響きに。 恐らく空知先生も、この違和感を感じていたのではないかな〜などと思いました。 ポリゴン(用語) ポリゴンとは多角形のことで、ビデオゲームでは立体を構成する最小単位の三角面を意味する。 なぜ三角になるかというと、 3D空間上で平面を決定しようとした場合、 任意の3点の座標を設定すれば平面が求められるからである。 銀さんは新八に対して、神楽ちゃんを帰した理由をこんな風に説明しています。 1、金ためて実家に帰る手間が省けたから。 2、ガキとはいえ女の子が野郎の家にあがりこんでるのはイカンよ、やっぱり。   俺が親父だったら殺しにいくね その男を。 万事屋での一連の流れを見る限り、銀さんの 「俺も親子ってのがどーいうもんなのかなんて よくわからねーが」 というセリフにもあるように、神楽を親と一緒にさせるべきだ、というのが銀さんの考えだったと思います。 冷たくあしらったのは、反抗期っぽく父親を受け入れようとしない神楽に対する強硬手段といいますか。 どちらにしろ、帰る金が省けるだとか、女の子が野郎の家に上がりこむのはイカンだとか、 こういうのは建前中の建前であると思います。 この辺りをちゃんと新八に説明すれば、彼の理解を得ることも出来たんでしょうけど この場では銀さん、本心を新八には告げずにいますね。 神楽の為を思って、神楽と同様、新八にも冷たい様子で語る銀さんが何とも不器用な人のように見えます。 いつも格好をつけちゃう銀さんですが、思い返せばお妙さんをかけて近藤局長と勝負したときも、 結局銀さんが卑怯者!!ってな具合になり、「不器用な人」とお妙さんに言わしめたことがあるんですよね。 鼻の穴に指をかけて背負い投げ 銀さんが即興で考えたワザを、即興で繰り出す新八。 本気モードの新八は向かうところ敵なし。 「アンタなんにもわかってないよ!! 神楽ちゃんがどれだけ万事屋を大事に思っていたか」 「神楽ちゃんがどれだけアンタを…」 ここで、新八の回想に記憶喪失編をもってくるのは上手いなァと思いました。 捨て台詞に買い言葉!?(違うか)といった感じで決別する新八と銀さん。 今回の銀さんは、新八のワザの前に無抵抗で倒されたり、鼻血が出たり、あげくに定春にまで当たってみたり… 本当にいいところなしです。いつもクールに決めている銀さんですが、今回ばかりは格好悪いところを見せてくれています。 個人的に、「34訓の感想」でシリアス展開の時にも銀さんの弱い部分、苦手な部分を見てみたい気もします。 と書いていたのですが、今回は結構コレに近いのではないでしょうか。と振り返って思いました。 ホラ、人情モノでの銀さんは本当に完璧に近い状態で、その回の主人公たちを影からそっと見守る存在ですからね。 銀さん自身の心の葛藤、心の内側などは不透明なところがありますよね。 襖の隙間から、つぶらな瞳をのぞかせる定春が可愛すぎです。 定春、初登場の頃と比べると大分可愛らしくなりましたよね。全体的に丸みを帯びてきたとでもいいますか。 万事屋で太ったのかもしれません。何はともあれ、最近はエリザベスの方が活発に活動をしておりますので、 定春も負けずに登場して欲しいと思います。 急にエサ抜きにするぞ、と八つ当たりの対象にされちゃっても、 「神楽ちゃんの手紙を見つける」という重要な仕事をしてくれましたね。 かなりちっちゃいけど、夜兎マークのシールつきの手紙です。 コレ、どうやって袖の中に入れたんでしょうね。着物を着ているときに気付かれずに入れるのは無理だと思うので、 おそらく夜、着物を脱いでいる隙を見て入れたものと思われます。 と言うことは、銀さんが神楽に別れを告げてから、その日は二人は万事屋で一泊したことになりますよね…? アレ、それはさすがにパピーが許さないかもしれませんよね。そうなったら、こっそり万事屋に進入したとか?? この辺りのことはハッキリ描かれる可能性はまずないと思うので、その分非常に気になります。 ざっと読む限りでは、銀さんの別れの言葉があってからスグに神楽とパピーは帰路についたように見えますが、 実際はその間に一晩あるんですよねェ。その間になにがあったのか、ウウム。 銀さんが「もう一日たってるし」と言っておりますが、その辺りの過程をちょっと思わせぶりに描いてくれたら 個人的に私が喜ぶと思います。空知先生!! ハタ皇子、久々の登場!! 皇子のマロ顔を見ると、最近何だか癒されます。 それにしてもじいやのテンションが高い!最初は皇子のインパクトがでかかったのですが、 ここ最近はじいやの方にある意味恐ろしいインパクトを感じます。 空港に駆けつける新八ですが、ゲートで係員に羽交い絞め。 彼女いない暦16年とか、父親いなさそうとか、新八いろいろ知られすぎ!! シリアスでいい場面なのに、ギャグを入れることを忘れない銀魂が好きです。 (君がどれだけ万事屋が好きかってことはしってるよ) (君がどれだけ銀さんを大切に思ってるかはしってるよ) (だって僕も君と同じだから) 銀さんと喧嘩別れしてきたばかりなのに、万事屋が好きだよ、と思える新八がいいなぁ。 あと、新八のモノローグ (このままずっと三人一緒…そんな事は無理だなんてわかってる   きっといつか 別れの時がくるのはわかってる   でも今は まだ今は) コレ、かなり意味深だと思いませんか? いつか別れの時が来る、というのはどういう意味だろう。 別れのとき、それは新八と神楽が大人になる時?恐らくそういうところだと思うのですが、いかがなものでしょうか。 「帰るなよォ!!まだ一緒に万事屋ではたらこうよ!」 係員に足を掴まれながらも、必死でハシゴを上りながら叫ぶ新八が格好いい! それを見て涙ぐむ神楽ちゃんが………。 神楽ちゃんは昔、銀さんに比べて新八のことを見下しているような素振りを見せていたこともあったように思いますが、 それを思い出すにつけ、神楽ちゃんの新八に対する気持ちの変化が大きいことに驚かされます。 ★すれ違う思い!そして新たな危機が!! さりげなく話の本筋に絡んでくるハタ皇子がいい感じです。 (逃げ出した皇子のえいりあんは、コノあときっと、万事屋の絆を深める役割を負ってくれることでしょう) 今週のちょっと一言 感想ですべて言い尽くした感もありますけれど、取りあえず新八が格好良かったです。 こういう友達が欲しいなぁ。新八は本当、いい奴ですよね。 あとパピーの若い頃は格好良かった。マミーもキレイな人だったのでしょう。 今週は新八が格好良すぎたので、来週は銀さんに否が応でも期待が高まります。 神楽ちゃんが残した手紙が重要な役割を果たすことは間違いないと思います。 粋な銀さんを、是非とも見せて欲しいと思います。 お わ り !


 第58訓  子作りは計画的に 今週は……ねェ、もう神楽ちゃんの事を思うと泣けてきます…。 ダメだなァ、最近はメッキリと涙腺が弱くなってます。歳のせいとかそんなのだったら嫌だなあ。 今から思えば、人間子供の頃はよく泣きますけれど、それってほとんど自分の為に泣くんですよね。 大人になると、他人の事でも泣けてくるような気がします。 最近ちょっと思います。 立てこもるえいりあんに対して説得を始める沖田ですが、「知能は低い」と局長も先週言ってますからね。 果たしてこの説得が通じるものかどうか。いや、次ページで着ぐるみの局長を登場させる前フリだったのかも知れません。 隊士たちが見守る中、おもむろに登場する局長の格好がアホっぽい事ハナハダシイです。 しかもアッサリと局長を轢きつつ、さっそうと登場した土方とスキンヘッドの隊士のテンションの高さは 先週からそのまんまじゃないですか!先週の二人が熱くなった過程とかノリとかを忘れていたので、 今週開始ソウソウいきなりハイテンションな二人にはひとしきり笑いました。 コミックスで読むと違和感ないんでしょうね。 ★このハゲが神楽のパパ!? ……「子作りは計画的に」と同画面に、パピーがどアップ!! 「このハゲ」 呼ばわりされてるよ、パピー。うわぁ、インパクトあるなあ、親父! (パピーだなんて呼び方は可愛らしすぎるよ、神楽ちゃん) 神楽の家族については、かなり昔にチラッと描かれていましたが その時と同様にバーコード頭の冴えない風体の親父さんでしたね。 前知識がない人が見たらかなりビックリするんじゃないでしょうか。 だって神楽ちゃんと似ても似つかない!(見た目はね。中身は似ているかも知れない。) マミーは恐らく美人なんでしょうね。パピーも若い頃(30代前の禿げてない頃)は男前だったかもしれません。 人間禿げちゃうと、男前度のマイナス加減がすごいと思います。 信用金庫から一緒に出てくる親父と神楽ちゃんですが、神楽ちゃんの態度がそのまんま反抗期の子供のようです。 13、4歳というと、いわゆる中学生真っ盛りの頃ですよね。 一般的に女の子の方がマセていて反抗期が早いと言われていますから、神楽ちゃんも難しい年頃なんでしょう。 それに加えて、今週の話を読む限り、家庭環境にもいろいろと問題があったようです。可哀想だ、神楽ちゃん。。。 「どの辺が恥ずかしい?具体的に言え お父さん直すから!」 「もう 取り返しのつかないところだヨ」 親父の「どの辺が恥ずかしい?具体的に言え」 ってなセリフ、ツッコンでくれと言わんばかりの、もはや前フリにしか見えませんよ。 信用金庫を取り囲む真選組なんぞ アウト・オブ・サイト な様子でデパートの喫茶店に移動する一行が。 親父は神楽に対して「マロンパフェ食わしてやっからなっ?」 って言ってたんですけれど、よく見るとコレ、パフェ食べてるの銀さんだけっぽくないですか!? 神楽ちゃんの前にはお椀が一つ、新八の前にはコップが一つあるのみ。 神楽ちゃんが注文したのは、白玉とかワラビ餅とか、和のデザート系ではないかと推測。 (お妙さんのパンツ泥棒の話で、局長にアズキバーなんかを頼んでいたと思うので…) "うすらいの掃除屋"  間違ってるクセに、なぜか「あーハイハイ きいたことあるわ」 と、知ったかぶりをかます銀さん。 昔、花金データランドかなにかで「知ったかぶりクイズ」みたいなのがありましたね。 5、6人のゲストの中で一人だけ正解を知らない人が前に座らされて、 クイズの答えをさも知っているかのように、他の5人のゲストと会話をするという。 「コレは昔よくやりましたねェ〜」何て言うと、客席から「え〜ッ!!」とか聞こえてきたり、 ゲストのちぐはぐな回答ブリを楽しむという番組です。 ……微妙にバブリーな番組でしたね、花金データランド。 そもそも、「花金」とうい言葉自体がもう死語ですからね。ちなみに'85年の流行語のようであります。 花の金曜日は遠くになりにけり 何はともあれ、万事屋、殺し屋、掃除屋、ってな具合に「〜屋」がよく出てきますね、銀魂には。 「夜兎の力を悪用しようって輩が巷にゃあふれてる」 実際、ヤクザの井上たちに悪用されてましたからね、神楽ちゃん。 「こちとら必死に探し回ってたっつーんだよ ちょっと目ェ離したら消えてたんだよ」 ン?神楽ちゃんは出稼ぎじゃなくて家出してきたのかな? でも家が貧乏だ、って説明してましたよね。 家が貧乏  パピーがハゲてて、且つ家を空けがち  反抗期  家出 !! 何と、ここに黄金の方程式が成立するじゃあ〜ありませんか。 ギャグだけど、親父に押され気味の銀さん。 銀さんより神楽が強いとしたら、親父さんはさらに強いんでしょうか?力関係が気になります。 ギャグの場面から、結構ナチュラルにシリアス風味に切り替わっていってますね。 「家族ってのは鳥の巣のようなもんだ」 というのは何気にいい言葉だと思います。 でも実際の世の中、巣なんて必要ないと思っている渡り鳥はたくさんいると思います。 今の神楽ちゃんもそういう状態ですよね。 しばらく、夜兎の本気モードで神楽VSパピー!! 大江戸信用金庫でえいりあんの後片付けをする真選組一同でありますが、 ここでの近藤局長の言葉がなかなか鋭いですね。カッコはアレですが…。 「あの男の目は狩人というより獣に近い 大人しく巣におさまっているタマではあるまいよ」 真選組の屯所で一度会ったきりではありますが、かなり親父さんの本質を突くひと言ですね。 女を追ってきたのか、みたいに冗談を言いつつもしっかりと観察してますね、さすが局長。 「もしかしたらあの娘、今までさびしい思いをして生きてきたのかもしれんな…」 直接的な面識はそんなにないであろうに、神楽ちゃんのことも理解してあげている局長。 局長はいい親父さんになりそうですね。やっぱり近藤さん好きですね〜 (いや、自分がね…) 普段はギャグ担当の局長ではありますが、こういう大事なシーンで ちゃんと良いセリフを与えられている事を嬉しく思います。 親父さん、できちゃった結婚なんだ。でも自分の娘には避けさせたいんですね。 勝手なようだけど、親というものは得てしてこんな傾向がありますよね。 今回の話は娘の反抗期と親の身勝手さがテーマであると言っても過言ではありませんね。 「もうほっといてヨ!」 と笠を構える神楽ちゃんの顔が勇ましいですね。 「私はここで変わるネ ここにいれば変われる気がするネ 銀ちゃん達と一緒にいるネ」 神楽ちゃんにとって万事屋の存在はかなり大きいようですね。 銀さんを「あんなチャランポラン」と一蹴する親父さん。力ずくでも連れて行く……と神楽ちゃんに一撃! やっぱりパピーは強かった。 一般市民を巻き込みかけたモノの、銀さんが神楽ちゃんをキャッチする事により事なきを得てます。 「銀ちゃん 私…」 と神楽ちゃんが呟きかけるものの、銀さんは極めて冷静に、親子喧嘩が周囲に与えたダメージに気を回しています。 銀さんが突然別れを告げるものの、神楽ちゃんには全く理解が出来ない様子です。 「なんで なんで」 と繰り返す神楽ちゃんとラストのコマのちっちゃくなった神楽ちゃんが本気で涙をそそります…… ★突然の別れ…!泣き、崩れる…。 今週のアオリはちょっとクサいなァ! 今週のちょっと一言 神楽ファンの自分としては悲しい限りの今週です。 次回どう繋げるのか、ものすごく気になります。 ラストの銀さんが与える冷徹な雰囲気は、まさに空知先生の思惑通りなんでしょうが 次回を読むまでは何とも言いがたいですね。 記憶喪失になった銀さんを神楽が一途に待ち続けたことを思うと、今回の展開が泣けてくる。。。 かなり突き放した感じのあった銀さんですが、神楽のパピーもかなりアクが強いと思います。 『娘の反抗期と親の身勝手さがテーマ』 みたいな事をいいましたが、今週の話を読む限り、 どうしても神楽ちゃん側の肩を持ってしまうんですよね。 「ずっと ほったらかしだった」と神楽は言い、親父さんは「こちとら必死に捜しまわってた」と言う。 どっちも嘘ではないのでしょうが、神楽が反抗期で難しい年頃である事と、 親父さんが自分の考え通り、神楽に生きて欲しいと思っている事は両方とも事実であり、 お互いに理解しあいづらい、袋小路の状態に追い込まれているのは確かであると思います。 もし神楽がずっと放って置かれていたのなら、親父さんの考えはちょっと身勝手な気もしますが、 「我らの身体に流れる夜兎の血を… 獲物を求めてさまよう夜兎の血を…」 「しょせん俺たちは戦場でしか生きられない獣だ」 というセリフを考えると、夜兎という血はそうとう厄介なものであることは確かであり、 安寧な生活に身を任せることは許されないのかも知れません。 おお、何かマジメに書いてしまいましたね! とにかくこれからどうなるのかが非常に楽しみでもあり、ちょっとドキドキしますね。 お わ り !


 第57訓  ウィスキーボンボンのボンボンって何? カ、カラーが…! 皆がこっちを見つめている…!いや、それはいいんだけど、まるで周りをグルっと囲まれているようで、落ち着かない…! あと、かな〜り久々の登場ですよ、陸奥!コノ事態、もっとお祭り騒ぎをするべきじゃないですか!? しかし白黒だと瞳孔開いているようなクールな感じだったけれど、 カラーだと随分可愛らしい雰囲気。髪もキレイな色ですね。あと笠は標準装備のよう。 ここに登場したということは、今後の再登場にも期待できるかも知れません。 お妙さんも美人さんに描かれてますね。着物の色と柄がキレイです。キャサリンはいつもの表情だよね、コレ! さっちゃんは二度目のカラーです。この中で一番肌の色白くないですか? "透けるような肌の色" をしているという夜兎族の神楽ちゃんよりも白いですよ。 …といいますか、カラーで見る神楽ちゃんの肌の色は、いつもそんなに白くはないような…。 突っ込んじゃダメなところ!?でも13,4歳の頃はあんまり美白とか気にしなさそうですからね。 私の予想では、神楽は大人になったら色白美人になると思いますヨ、銀サン! 一人だけガタイのいい女装銀さんを見つめるお登勢さんが渋いです(タバコチョコ、こんなのありましたね。) ★バレンタインは女から男に…? しるかァァァァ!! 今年のバレンタインは、たくさんチョコ食べましたよ。さっきも食べてました。 案外、女性の方がたくさんチョコを消費しているやも知れません。 とりあえず、神楽ちゃんの真っ直ぐな瞳に射抜かれそうなカラー表紙でした! 1ページ目、えいりあんとやくざと竹内刀の関係について考えていると、次ページでいきなり登場、えいりあん。 最初えいりあんが登場したのかと思いきや、実は下から持ち上げていた、っていう構図がいいですね。 神楽ちゃんのパピーと目されるこの人物、酒を片手に余裕の登場。 この放射能防止スーツみたいな服のデザインも、ちょっとチャイナっぽい気もします。 この完全防備を見るからに、やはり彼も太陽の光を嫌っているのでしょうか。 万事屋に訪れる、「拙者拙者サギ」の危機…。言いにくいし、打ちにくいよ! 「拙者」って言ってるのに!!明らかにソレ銀さんじゃないよ、神楽ちゃん。 でも新八曰く、「近しい人を装い」との事ですからね。 神楽ちゃんの脳裏には、真っ先に銀さんが思い浮かんだんでしょうね。 一見クールに毒を吐くものの、銀さんの為に慌てて万事屋を飛び出す神楽ちゃんが 何 と も…。 年上の銀さんに向かって、拙者拙者サギに気をつけてくださいよーと呟く新八が保護者っぽいですね。 神楽ちゃんに除夜の鐘について説明したり、銀さんに拙者拙者サギ(打ちにくい)について説明したり、 新八は本当に物知りで説明の仕方が上手いですよね。と前から思ってます。 ところで定春、最近はメッキリ大人しくなってますね。 定春がヤンチャだったのは、今から思えば初登場の回がピークだったような気もしますね。 エリザベスも精力的に活動している事ですし、定春ももっと暴れて欲しいと思います。 今週の寝顔と「?」のところのオシリは可愛かった。 星海坊主と描いて「うみぼうず」と読ませるところがいいですね。 「今回はプライベートだってのに」との事ですが、たまたま江戸に逃げ込んだえいりあんを 警察まで報告に来るとは、いい人ですね、さすが「生ける伝説」だけあります。 星海坊主が手こずる程の相手とは…小指を立ててチョッカイを出す局長ですが 彼の予想は微妙にハズれていた模様。 しかし局長がたまに仕事らしい事をしていると安心しますね! 「大江戸信用金庫」以前カラーで新八が持っていた通帳もココでしたよね!? あぁ、拙者拙者サギの被害者がココにも…… 「おじょうさん 振り米じゃなくて振り込めじゃないの?」 と七三分けの銀行員っぽいお兄さんが言ってますが、コレって聞く限りでは発音が同じだよね、、、と思ったり。 でも神楽ちゃんは「とにかく振り米ないといけないネ!!」ってな感じで全然聞いてない様子ですけれどね。 えいりあんVSやくざに露骨に感化されている真選組の土方&スキンヘッドの人。 どうでもいいんですけれど、今まである程度キャラが立っていて名前が与えられていない何人かの隊員の中で、 このスキンヘッドの彼は一人、一歩抜きんでているように思います。 この人の初登場はいつからでしょう?考えて見るとおそらく、これまで唯一の真選組が主役を張った回 (陀絡さんが死んで、カエルの天人を護る話)で、彼はセリフ付きで一コマ独占してますね。 空知先生の中では、ある程度キャラクター付けみたいなのは出来ているんでしょうね。 微妙なポジションをキープしつつ、読者に強烈にアピールする方法は上手いと思います。 この二人組み(土方とスキンヘッド)、何だか「だんでらいおん」を彷彿とさせますね。 ちょっと懐かしい気がしました。絵的に似ているってのもあるし、格闘技が出てきたところもちょっと既視感が。 緊迫した場面のハズなのに、局長が「えいりあん、えいりあん」と平仮名で連呼するおかげで、どことなくマヌケな印象が! 局長のせいじゃないけどね。スペースゴキブリも "えいりんあん" って平仮名だったしね。 銀魂には様々なえいりあんが登場しますが、寄生型というのも面白そうですね。 冨樫先生の「レベルE」なんかだとかなり恐ろしい描写がありましたけど、銀魂ではこういうえいりあん達も 決してメインになることはないんですよね。銀魂という話の筋をいろどる背景の一部といいますか。 普段ボケ役の局長が、しきりに土方に突っ込んでいるのが違和感があって面白かったです。 局長が使っている通信機器、一見ハイテクっぽいですけれどよく目を凝らして見てみると 初代ガンダムのホワイトベースのブリッジにある機械と大差ないような…!? いや、さすがにソレはないか。ホワイトベースのブリッジの構造自体に突っ込むのがナンセンスってモンですよね。 山崎がさりげなく登場していますが、同コマで手前に大きく描かれているのが アシさんの絵だったのがちょっと珍しいと思いました。 何はともあれ、パンダを探せ!という局長の指示下にありながら、 屯所で寝転びつつ、一人テレビを視聴しているあたりが沖田らしいといういか、何と言うか。 大江戸信用金庫にて、犯人を即・神楽ちゃんと断定する銀さん。 もうちょっと信じてヤレよっ!! 「アイツたァやり合っても勝てる気しねーが 俺が止めずに誰が止める」 まぁ結局犯人は神楽ちゃんではなくて、思わず彼女を見捨てて回れ右しかけた二人だったんですけどね。 後から読み返してみると、このセリフは結構いいなぁと思います。 本当に銀さんVS神楽、何ていう展開が来るかもしれない、とちょっと思ってしまいました。 そう思わせるようなセリフだと思いませんか!? そんな時はやはり銀さんがこんなセリフを言いそうだと思いますし、 実際のところ、力技では銀さんといえども敵わないでしょうからね。。。 迫り来るえいりあんを睨みつけ、「お前ら全員道連れじゃー!!」と唾吐き、息巻く神楽ちゃんがたくましいです。 そこに登場するは、今話の主役、星海坊主! 番傘でえいりあんを一撃、さっそくえいりあんばすたーの腕前を読者にお披露目です。 「探したぞ 神楽」 という言葉を聞き、神楽ちゃんの口からは 「…パピー?」 とう衝撃の言葉が漏れるのであった。 今週のちょっと一言 オレオレ詐欺の電話を受け取った神楽ちゃん、スグに銀さんだと間違えて振り米に行ったのが 健気だなァ〜と思いました。でも、今度から新八に相談くらいしても良さそうなものですけどね! 神楽ちゃんの一生懸命さに比べて、銀さんと新八がクールだったのがちょっと可哀想だったような気もします。 まぁギャグ場面だし、親父さんの内臓的なえいりあんを目前にして…ではありましたが。 今回は前・後編?それとも三話構成? 神楽ちゃんの夜兎的設定がどう活かされるのか、来週が楽しみです。 ★も…もしかして神楽ちゃんの!? パピーしかあるまい! おわり!


 第56訓  冬に食べるアイスも なかなかオツなもんだ★まとめて読むとかなり濃い!! そうですよね、銀魂はコミックスで読むと濃いですよ。担当さんにそう言ってもらえると嬉しいです。 いや、毎週の19ページでも十分濃いと感じてますよ。笑ったりジーンときたり、(萌えたり)できますからね。 浮世の悩みを一刀両断 江戸に咲かせる銀の華!! 人助けをサラッとやってのける銀さんには、悩みはないのかな〜? 今週はいい話だったなァ。読んでから一日おくと、私の雑然とした脳内で程よく熟成されて さらに深みを増した感じです。一晩おいたカレーの如き状態です。 (個人的にはカレーを一晩おくと、くどく感じちゃうんですよね。丑三つ時あたりに食べるとイイ感じだと思います) お登勢さんの若い頃の話とか、お通ちゃんとお父さんの話、その辺りをグルグルと思い出してました。 でも、今回大きく違うのはやっぱり、銀さんが話の大筋に絡んでいるところだと思います。 思い出の綾乃さんに未練を引きずる、死期の迫るおじいさんとお登勢さんを会わせてあげたり、 お通ちゃんを思う親父さんを手助けしてあげたり、銀さんはちゃんと活躍はしてるんですけどね。 ただ、どこか、その話における主人公たちを一歩離れたところから見つめている感があったと思います。 今回違うのは、銀さんが流されるままではなく、自主的に動いている所でしょうね。 特にラスト、これまでの人情をメインにした話だと銀さんをギャグで落としてることが多かったと思うのに、 (銀さん自身はあまり感情移入している様子がなかったり、など) 今回のラストでは、すべてを理解して静かに微笑む銀さんが非常に印象的でした。ラストがギャグじゃなかったですね。 最初の1ページ目、後から分かるように描かれてますけれど、随分昔の話なんですよね。58年以上昔。 このページは欄外を黒く塗っていないので、一目しただけでは回想だとは分からないんですよね。 そこは作者の大いなる狙いではないかと思います。おじいさんが登場して、昔は腕のいい花火職人だった、という 説明を受けて「あぁ、最初のページで花火を見上げる二人は昔の出来事だったのか…」と思わせるためかと思います。 中表紙はいつもの万事屋集合!!ってな感じとは違って銀さんピンで、見返り美人。 読み返せば、この表紙に銀さんしかいないことが、今回の銀さんの立ち回りぶりを予測させますね。
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エスカルゴって、こんなに大きくないよね!?外見だけだと化石みたいでいいけど、 これだけ大きいと中身を想像すると恐ろしいですよねぇ。 新八が高級料理っスよ〜と言っているのに、ひねくれ者の銀さん信じようとせず。 疑いの眼差しでお手伝いさんを見るから、彼が半笑いしているように見えるんですよ、多分。 疑心、暗鬼を生ず。月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。 頭の上にエスカルゴ載せてるのはいいんだけれど、お手伝いさんまでスマシ顔で載せてますよ。 でも家の主、おじいさんとおばあさんの息子さんはいい人っぽいですね。 自分と親の関係って意識しなくても、よそ様の家で子供が年老いた親を邪険に扱っているのを見ると悲しいですからね。 犬に向かって、なんで顔まで毛が生えてんだ、はないですよね。犬だもんね。 クソマミレジャン、が一番ヤバイと思うな、生き物の名前として……。 でも結局犬小屋には太郎の名前が……。散々言っておいて、普通に太郎なのかYO! 「女は旦那が死んでも けっこう元気にやってくもんなのよ、意外と」 「でも男ときたら嫁さんに先立たれると みるみる弱っていっちまうもんなァ」 銀さんのこのセリフはかなり、いい得て妙ですよね。 未だ仕上がっていない性差廃絶についての考察にも使えそうな、フレーズです。 まァ友達のおばあちゃんなんか、おじいちゃんが亡くなってから元気になったらしいですからね。 そういうものですよ、きっと。仕事人間だった人が会社を定年になると、急激に痴呆が進んだりするらしいですからね。 私は多分、今仕事を辞めたとしても大丈夫だと思います。(何が大丈夫なんだ。) おばあさんの布団の傍らにいる3人は、皆兄弟かな? どうでもいいのですが、「…なんてこった 母さんのことまで忘れてしまったのか」 と頭を抱える息子さんの仕草が何だか可愛いです。 「ちょっくら失礼します」 と、おじいさんを連れ戻そうとする銀さんに、ちょっと不思議な感じを覚えました。 いつもなら「ほっときゃいいんじゃね〜の?」とか鼻くそほじりながら呟きそうなモンです。 でも「私のことは忘れてくれて構わないの」 とキッパリと言い切るおばあさんが泣かせますね。ホラ、お妙さんが言ってたじゃないですか。 「一方的に忘れられるなんて胸クソが悪いわ」  (記憶喪失中の銀さんに向かって) って。多分普通はそうなんでしょうね。 コノ辺りが、18歳のお妙さんと年季の入ったおばあさんとの違いなのかな、とか考えてみたりします。 廃寺で銀さんを待ち受ける、半笑い気味のお手伝いさんが何と黒幕だとは……!!え?そう、じゃないみたいですね。 だって裏切り者の実はラスボスでした!みたいな微妙な感じで出てくるからさぁ。 女房を忘れたおじいさんを「さびしー話じゃねーか」と言い、さらに 「人間って奴ァ もっとマシな生き物だと思いてーよ」 「魂に刻んだ記憶は何があっても消えねーって…」 と呟く銀さん。このコマで銀さんが "ボケ" を否定しているにも関わらず、口元が笑っているところから ラスト、おじいさんはおばあさんにした約束を覚えていた、という事が予測できるのではないかと。 おばあさんを病院に連れて行く車の中で、おじいさんが打ち上げた花火を見上げる面々。 おじいさんが打ち上げたものと気付いていないのは 息子さん、新八、神楽。 おじいさんが打ち上げたものと気付いているのは お手伝いさん、おばあさん、そして銀さんの三人。 最後の銀さんの微笑がまた良いです。 今週のちょっと一言 空知先生は19ページでかなり内容の濃い話を描かれますからね。 最近の場面転換を多用した構成はなかなか上手だと思うし、隙を感じさせないですね。 本当にここ最近、漫画の技術的なところが凄いなぁと思います。 十二傑のコメントを見る限り、かなり工夫して構成を組んでいるのではないかと思います。 ギャグと人情の融合ってのを難なくこなしてしまうのも立派なものです。 水戸黄門においてギャグの部分ってのはうっかり八兵衛だったり、由美かおるの入浴シーンだったり、 大概そんなモンですからね。それはそれで良いのですが。 タイトルは一見、話の内容と無関係っぽいのですが、冬のアイスと冬の花火、 共にオツであることに違いはないようです。 今回の話でメインとなったおじいさん、最後まで名前が明かされなかったのが意味深です。 痴呆となったおじいさんに名前をつける必要は特になかったからだとは思いますが。 最後、おじいさんの花火を見上げる6人それぞれの胸中を想うと、より深いラストですね。 二人の心に 永遠に煌く奇跡。 すごく詩的。おわり!



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