第55訓  メニューが多いラーメン屋は たいてい流行ってない 学生時代のボーイフレンドに連れて行かれた寂れた中華飯店が、オドロキの不味さだったのを思い出します。 私の舌が悪かった!?私に料理の腕を期待していないと言った彼の味覚も、たいがい知れた物、と 取るに足りない出来事を 今さらながら懐かしく振り返りつつ感想。 ★反省した空知が見られる! 何か不憫な感じがするよ、空知先生!アレは反省してたんだ、分からなかったよ。反省もほどほどに! 沖田とペアを組む真選組隊員、珍しくアシさん絵じゃないですね。メガネの彼はまた出てくるかな? 笛を吹く沖田の口元がクマさんチックで人を小バカにしたような雰囲気を醸し出してますね。 笛を吹く同じような構図が二度登場するじゃないですか。二度目の沖田のマヌケ顔を見て確信しました! コ ノ 顔 は 読 者 を か ら か っ て い る ! ! 人を小バカにすることにかけては沖田は天才的ですね。 でも根はいい奴だって、銀魂読んでる読者なら分かっちゃってますからね。 職質をノラリクラリとかわして、颯爽と逃走する桂が主人公な今週でした。 沖田の大砲、意外な命中率。真選組一の剣の使い手な上に大砲まで扱うとは、かなりのツワモノぶりです。 銀魂世界にはパンツだけでなく、ブラジャーまで存在するようです。 着物の下にブラジャーとは、なかなかきつそう感じもします。 しかししかし!史実では桂の奥さんとなった、幾松さんの登場ですよ! 屋根の上とベランダでの桂と幾松のやり取りはすごく好きです。 明るい部屋の明かりを背景に、暗い屋根の上でブラを掴んだまま硬直する 桂を見つめる幾松さんの構図なんか、絵的に巧いなぁと思います。 とっさの判断でサンタクロースに扮するも、幾松さんには即見破られてしまった様子です。 変装の名人とされた桂にしてはお粗末過ぎる変装(しかも声だけ)だよね……。 自己紹介で好きな食べ物を言うのって、小学生みたいです。 プロフィールの欄に良くありませんでしたか? 好きな異性のタイプに好きな食べ物、趣味・特技、エトセトラ… 小学生の頃に書いてた好物やら趣味やら、大人になっても全然変わってなかったことに気がついて、愕然としてみたり…。 三つ子の魂百まで、って言いますからね。性格とか嗜好とか、根っこの部分はソウソウ変わるものじゃあないですよネ。 幾松さん、未亡人であることが発覚!! しかも、攘夷志士崩れの人相の悪い義弟の存在も明らかに。 幾松と義弟の切羽詰ったやり取りの中、チョコチョコと小ギャグで割って入ってくる桂が笑えます。 「か…厠!!」 ガチャ 「入ってまーす」 「てめェェ」 ギャグだけど、厠でスタンバってた桂がどうしようもなくアホらしいです。 ちょっと違和感があったのは、桂がおばちゃんに男前って呼ばれたことですね。 そうか、桂って男前だったんだなぁ(遠い目で初登場の回を思い出してみる。) あまりのボケっぷりに、彼が男前であることをスッカリ失念しておりました。 でも幾松さんの旦那に関する語りは銀さんの口上を思い出しました。 幾松: 「目の前の人も救えないのに 国なんて救えるわけない」銀時: 「国だ 空だァ?くれてやるよ んなもん。 こちとら目の前のもん護るのに手一杯だ」 同じ作者が考えているので当たり前といえば当たり前なんですけれど、二人の思想は似てますね。 国といった大きな存在よりも、すぐ目の前のものの方が大事、という考えは一貫してます。 銀さんのこの口上はとても粋で大好きです。この後に続く 「それでさえ護りきれずによォ 今まで幾つ取り零してきたかしれねェ。  俺にはもうなんもねーがよォ せめて目の前で落ちるものがあるなら拾ってやりてェのさ」 というセリフもいいですよねェ。   "今まで幾つ取り零してきたか"   "俺にはもうなんもねーが"といった 言葉の節々に、過去を匂わせているあたりも要注目です。 脱線ついでに、一話の銀さんは粋で格好いいですね。 まぁ銀魂お披露目の回なという事で、普段比120パーセントで格好良くなってるのもあるんでしょうけどね。 兄嫁を遊郭に売り飛ばすという、昨今、時代劇でも流行らなさそうな暴挙にでる義弟。 エロ本にこだわっていると見せ掛けて、しっかりと桂を追う沖田一行。 幾松さんを救いに駆けつける桂がすごい!何かのヒーローみたいな格好良さがあるじゃないですか。 どことなく爆弾攻撃に似ていなくもないチャーハン攻撃にて、攘夷崩れを一撃必殺。 桂と幾松さんの別れを見て、二人が二度と出会うことはないであろうとの確信を持ったのですが、 何と何と、ラスト1ページで銀さん、強引に話しに割り込んできたじゃあありませんか!! 気安く名前で呼ぶ幾松さんの様子を見るに、銀さんは店の常連さんのようですね。 銀さんの態度も、どこか打ち解けた様子です。 それはともかく、幾松さんと銀さんに繋がりを持たせたラストを読んで、幾松さんの再登場もあるかな…? とホンの少しだけ期待を持っておくことにしました。 二人がくっつく事は、正直難しいと思います。 攘夷思想の持ち主である桂と、テロで夫を亡くし、攘夷志士を嫌う幾松。 桂が思想を曲げる事は今後もないでしょうし、幾松さんも亡くなった旦那さんに操を立てるというか、そんな気がします。 もし二人が愛し合う―といったベタな展開になれば、るろうに剣心の過去編を思い出させますね。 桂―剣心 幾松―巴 大吾―清里 みたいな感じでですね、どんなもんでしょう。短絡的過ぎですかね。 亡き夫の店を一人で護る未亡人、というのもブラックジャックに似たものがあった気がしますが、 結局この様な話の筋は、実はありきたりというか、良くあるような気もします。 そういう既製のワクを上手に使って、中身はすっかり自分のものにしてしまう。 そういうところは空知先生のすごい部分だと思います。 さりげなくメニューに加わった "そば" と微笑む幾松さんが印象的な美しいラストでオワリ。 ★男は去り、思い出は残る。 担当さんのアオリは、いつも良い事言ってるのに全く臭さを感じさせないところがスゴイなぁと 密かに思っております。一言でいうとクールですね。 今週のちょっと一言 ◆沖田と桂 追う者と追われる者、といった関係が活きてましたね。 沖田の攻撃が結構マジだったのが印象的でした。 真選組と桂はこれからもギャグではボチボチ絡んでいきそうですが、シリアス的な展開もあるのでしょうか。 ◆エリザベスは偉い 結構シリアス的でもある人情モノでしたが、話をダレさせずに進める為に投入された? エリザベスがイイ仕事してるじゃありませんか。必ず桂と幾松の直後に登場して、程よく読者を笑わせてくれます。 1.桂と幾松との出会いの直後、場面転換でエリザベス。 2.下剤入りチャーハンで桂が幾松を救った直後、場面転換でエリザベス。 3.「ありがとう」と感謝の言葉を呟いて二人が去った後、場面転換でエリザベス。 桂の魅力が描かれた話でしたね。 でも、二人が再開する事はもうないでしょうなぁ。 オワリ!


 第54訓  人の名前とか間違えるの失礼だ 今週はよくまとまってましたね!すごい上手いなぁ。 連載が始まった頃は、イイ話だと思っても「上手い!」と思わされる話はほとんどなかった様に思います。 ところがですね、最近は面白いと思うと同時に「上手いなぁ、捻ってあるなぁ」と実感させられます。 〜勝手にマメ知識〜 運慶・快慶は共に仏師でありますが(決して大工ではない上に血の繋がりもない) 彼らが完成させた東大寺南大門仁王像など、活躍の時期は1186年〜1208年と非常に古い時代です。 銀魂の歴史人物パロディでも、今までもっとも時代を遡ったのではないでしょうか? あんまり違和感はないですけどね。 さぁ 力を抜いて。(アオリ) コレって何かエッチな響きがないですか?最後の。 が特に。え?考えすぎ?そっか…。 無事に新年を迎え、万事屋の修理に精が出る三人組。 親指打ち付けちゃった神楽ちゃんの顔が可愛いです。 夜兎の力で目一杯打ち付けたんなら、よっぽどの衝撃でしょうねェ。 「創造と破壊は表裏一体だよ 新八君」 アレ?これは何か名言っぽくない?芸術家・岡本太郎氏あたりがノタマッテおられそうですね。 あれは「芸術は爆発だ!」か。 中表紙はものすごいのどかですね。 でも万事屋がアップに描かれていていい感じです。 中学生の頃、図工の授業で二点透視図法なんかを授業で習い、結構面白かったんですよね。 漫画のコマでも、室内とか透視図法を用いて描かれているものは眺めるのも好きです。 何はともあれ、そこに舞い込む坂本からの手紙とか。 手紙をしたためる坂下の筆の持ち方が微妙にお上品で、育ちの良さがうかがえます。 宇宙と書いて"うみ"と読ませるのはベタですけど素敵ですね。 宇宙大好き。生きてるうちに宇宙に行きたいな〜って割と本気で考えてます。 それはそうと、ポーカーフェイスでキャバクラに連れて行って!とネダル銀さんは結局、 茨木君にキャバクラに連れて行ってもらえたんでしょうか? というか、茨木編集長がキャバクラ通いをしているというのは、もう周知の事実なんでしょうか? WJ08号のコミックス紹介のページで、カッパの海老名さんの話で登場した悪役地主について、 「ジャンプ編集長・イバちゃんをモデルにしたキャラが悪役で登場!かな〜り似ています!!ってありますしね。普段の恨みって、そんな事言っちゃってもいいのかな〜。 白夜叉時代の銀さんが、今回ギャグの一場面に使われたのが妙に新鮮な感じがしました。 何というか、過去の銀さんは今とは全く別の世界、パラレルワールド的な世界の住人だと思っていたんですよ。 でも今回白夜叉銀さんがチョロっと登場したことによって、空知先生がちゃんと覚えてくれていたんだなぁと ちょっと嬉しかったですね。 P.S 家壊してゴメンネ これって、「人に謝る場合のテクニック」ですよね、何気に。 天然で本文とP.Sとを書き間違えたのか、はたまた意図的に 家を壊した事を隠そうとしたのか、(隠しきれてないケド) 処世術に長けていそうな坂下のこと、銀さんもアットいう間に丸め込まれて…… とは上手くいかなかったようですネ。 スゴク苦しい死に方してほしい 怒りに任せて、生々しい暴言を吐きまくる銀さん。 生々しいなぁ〜。坂本ボンボン説を思い出し、いきなりクールダウンする辺りも生ナマしいなぁ。 そこでやっとウンケイ・カイケイの登場ですよ。 そこで急に昔話を始める銀さんが…。 ◆一度目の大工仕事で万事屋は見事に元通り。 しかし、あまりの見事な出来上がりぶりに欲張り、シャンデリアとか3階とか言い出す銀さん。 神楽ちゃん、銀さんのダメ出しのドサクサに紛れて、押入れを30畳に改築しようとこころみるも、敢え無く撃沈。 「風呂場はガラス張りネ もっとエロいカンジだったアル」 コレもエロくないですか、ねぇ?風呂場ガラス張りってラブホじゃん! しかもこのセリフ、銀さんを見上げながら言ってるよ、神楽ちゃん。 銀さんと二人暮らしみたいなモンなのに、風呂場ガラス張りみたいにエロく改造しちゃってもいいのかな〜? とか、一応ひとしきり突っ込んでおきました。ハイ。 新八がさりげなく、カラオケ設置を主張してるのに笑いました。そっか、新八は音痴なのに歌好きだったよね。 ◆で、二度目の大工仕事で万事屋は豪華な内装にレベルアップ。 銀さん、してやったりとニヤケ顔。 風呂場がガラス張りになったかどうかは定かではありませんが、神楽の自室(押入れ)の改築は 普通に無視されてた様子です。 ◆三度目の大工仕事で宇宙へと飛び立つ万事屋であった…… 架空の人物である茂吉を急遽、召喚しようとする銀さんだった……。 今週のちょっと一言 最初、今回の話を「上手い」と言ったんですけれど、特に昔話を使ったオチが最高でした。 後は銀さんの脳内にて繰り広げられる、茂吉の仕事っぷりがイカします。 「難しい仕事だったがおかげで腕がも一つ上がったよ 本当にありがてー話さ」 茂吉 カッケェェェ!!って思ったら、次のコマで神楽ちゃんも言ってましたね。 あのコマの茂吉はカッコいいです。あとはお登勢さん登場のタイミングがナイスです。 茂吉の話も昔話なんですけれど、今回のオチも昔話から上手に取り入れた感じですね。 一度目、二度目の願いで我慢していればいいものを、ツイツイ欲をだし三度目の願いを告げる銀さん。 二度目で止めておけば、シャンデリア付きで3階への階段付き、オマケにウォシュレット付きの 豪華・万事屋を手に入れられたものを…。 人間、欲を出しすぎると元も子も失う、という見事な教訓が盛り込まれた54訓でした。 ガラス張りのお風呂にしたいお年頃の神楽ちゃんがちょっとヒットしました。 フフフ。 おわり!


 第53訓  煩悩が鐘で消えるかァァ 己で制御しろ己で 今週はアレですよね、「ジャンプと間違えて赤丸ジャンプ買っちゃったYO〜」 ってな場合のガッカリ感を見事 再現することに成功してますよね。 小学生の頃、風邪で学校を休んだときに 母親が適当に少女マンガを買ってきてくれたんですけど、 それが非常にお姉さん向けな雑誌で(多分マーガレットだったと思うのですが)全然読めなかった記憶があります。 最上階ロマンスという、ロマンチックなタイトルの漫画だけなぜか今も覚えていて、 当時「東京ラブストーリー」でブレイクしていた織田裕二がイイ男の代名詞で登場してました。 ……第50訓  どうでもいいことに限ってなかなか忘れない とは、つくづく秀逸なタイトルだと思います。 ★遂にあの質問に答えちゃう!(アオリ) あの質問とは何ぞや。やっぱり銀魂のタイトルの由来でしょうね。銀魂最大のテーマ。 ガンダムの由来と同じくらい謎だと思ってましたら、こちらは簡単に検索で出てきましたよ。 >ちなみにガンダムの由来は、「機動戦士ガンダム」企画初期の二つの名前案 「ガンボイ」と「フリーダムファイター」から、「銃=Gun」と「自由=Freedom」を組み合わせた造語。 へェ〜へェ〜。 ちなみに、濁点がつく言葉は、男の子が好みやすい、というのを聞いたことがあります。 女の子が好みやすいのは、ぱぴぷぺぽなどといった鼻濁音だとの事です。 銀魂も濁点が入ってますね。そもそも、ジャンプ作品には濁点のつくタイトルが多いようにも思います。 結局銀魂の由来は明かされたような、分からないような感じでしたけど タイトルが決まるまでの経緯みたいなのが5巻で分かったので良かったですよ。 何はともあれ、カトケンサンバ!! 空知先生もやっぱり注目してましたか。個人的に大注目だったマツケンサンバ! コレを楽しみに紅白見てましたからね。 マツケンサンバの軽快なリズムで一年を締めくくったと言っても過言ではありません。 あとはジュピターを歌う平原綾香さん、19歳と聞いてビックリしたり。自分より余裕で年上だと思っていたのに…!(オイ) 大人っぽいですよね、彼女。 カトケンサンバのリズムに乗る神楽ちゃんが可愛いです。><←この古き良きコメディを思わせる目が好きです。 コタツには神楽と新八、お妙さんと定春が入ってますね。 万事屋は半壊…いや、ほぼ全壊してますので、しばらくは新八姉弟の実家で厄介になるかも知れないです。 年末におでんっていいですね。ちょっと新鮮でした。 サンバのリズムに乗れなくてウズウズしている神楽ちゃんも萌えなんですけれど、 ジャンプ合併号に合わせて「どこぞの娘と合併でもしてるんでしょ」 と冷たく言い放つお妙さんがいいですね。銀さんが「客とアフターでもきめこんでんじゃねーの?」 と言っていたのと対になっているようで面白い。このときも間に新八がいましたよね、確か。 そんな中、コンビニにてジャンプを同時に手に取る銀さんと謎の男。 この男はなんと服部さんでした。あの痔持ちの元・お庭番衆 服部さん。 こんなに早く再会できるとは思ってなかったよ、服部さん。 ジャンプをめぐり、痴話ゲンカに拍車がかかる二人。 二人の必死さと対照的に、アホっぽいジャンプの表紙が笑いを誘うなぁ。 個人的には店頭に並ぶ「金曜日」が芸が細かいなぁと思いました。元ネタフライデー! 「ヒロシ死ぬの!?」 お互いデタラメ言っていると分かりつつもなぜか驚く銀さん。 いや、分かってて二人とも乗ってるんですよねぇ。 アレ、銀魂にはコレまで様々なエロ本が登場しましたが、今回のえろっ娘の表紙は 空知先生の筆によるものじゃないですか?違います?アシさんかな? エロ本の中身を物色しているうちに、まんまとジャンプをすり替えられてしまっている服部さん。 その隙にレジにジャンプを運ぶ銀さんの動きがちょっと面白いです。 「ジャンプ最近落ち目だよ」「大晦日にジャンプなんか読みやがって さびしいヤツだな オイ!」 とか、空知先生のジャンプに対する 微妙に屈折した愛情表現がチラチラと伺えますね。 特に「いい年こいてジャンプなんて…」というような表現は銀さんと神楽も使ってましたよね。 ここまでジャンプそのものがクローズアップされるジャンプ漫画は珍しいのではないかと思いますね。 下膨れで垂れ目&タラコ唇気味の店員さん。何だか味のあるお顔をされております。 個人的に垂れ目が好きなので、この店員さんまで可愛く見えてきちゃいました。ハハ。 大晦日を隊士全員で過ごすらしい真選組一同、近藤さんが大変な事にッ! 局長、何も飲んでないのになんで既にハメを外してるんだろう? コレで一杯飲んだりしたら、オケ片手に裸踊りまで始めそうな勢いですよ。 沖田は相変わらず「鬼嫁」持参。 余談ですけれど、日本酒を美味しく飲める人っていいですよね。そのうち美味しいと感じるようになるのかな? でも子供の頃、大人になったら自然と字が上手くなるもんだと思っていたのに、 大人になった今でも字は上手くなる兆しがないですからね。 日本酒もずっと美味しく飲めないかも知れないです。 土方だけはタバコ片手に思案顔。彼は意外と用心深い性格なのかも知れません。 人望は絶大なものの、どこか抜けた所のある近藤に 隊士には恐れられつつも用心深く抜け目のない土方、 大胆な行動でもソツなくこなす真選組一の剣の使い手沖田。 この三人のバランスは上手いこと取れてるなあと思います。 前から思ってたんですけど、土方と沖田のコンビは凸凹で面白いと思いますが、 近藤と土方のコンビもなかなかどうして面白いと思います。 土方は近藤にタメ口で話しかけますが、ちゃんと名前はさん付けしているところから 近藤に一目置いているのだな、というのが分かりますからね。 「編集部のどーでもいいコメントまで読んでる」 編集部の皆さんのコメントは、確かにどーでもいい!?…イヤ、ソンナコトナイデスヨ! 子供の頃読んでた雑誌でも、漫画家の先生のコメントとかは結構しっかり読んでても、 編集者の方のコメントはなんの為にあるんだろう?とか考えちゃったり。 今になれば、漫画は編集者の方々も深く関わってるんだなぁ、と納得できますけどね。 「何いってんの 俺はもう虚脱状態だよ」 コレ、じわじわ笑えてきましたよ。"虚脱状態"何でこんな言葉が出てくるんだろうー? 何でコレがツボに入ったんだろう?虚脱状態、虚脱状態、ナムナム……… 銀さんと服部さん、共にお婆さんを気遣いながらも 決してジャンプを手放さない意地汚さはさすがです。 土手にて、エリザベスがハンドパワーで丼を浮かしているように見えなくもないですけれど、 そば屋の親父、何でマムシの残党の動きを把握してるんでしょう!? 何気にこの親父も、元・お庭番衆とかだったりして。 「大晦日も楽しめぬ 無粋な奴に大事は成せん 江戸は粋の街だぞ」 桂はマムシの残党一派の計画の失敗を指摘していますが、 同時に銀さんと服部さんの哀れな結末をもお見通しなようですね。 サラッと読んでしまえば、桂のセリフはマムシの残党のみを指していますが、読み返してみると既にこの時点で 銀さんたちを巻き込むオチが明確に示されているのに気付いて上手いなァと思いました。 かなりの本気モードでマムシ運輸のトラックを追う銀さん。 おう、ゴーグル久しぶり。でもノーヘルだ。松平片栗虎が登場の回ではしっかり被っていたのに! お互いマフラー引っ張ったり、足払い仕掛けたり、すでに子供の喧嘩の領域に踏み込みつつある二人が…。 「友情 努力 勝利」がジャンプ三大原則だと心得ている服部さん。この人マニアだ…。 銀さんは服部さんに向かって、ジャンプに慰めてもらおうとしているみたいな事を言っておりますが、 これに続く銀さんの「ジャンプはそんなもんの為に あるんじゃねェェ!!」というセリフがちょっと意味深です。 じゃあ、銀さんにとってジャンプは何の為にあるのだろう? ……まぁ普通に楽しむ為だよね、多分。 服部さんが飛びくないを投げたことにより、一気に雲行きが怪しくなる二人のジャンプの取り合い。 トラックの上で木刀に手をかける銀さんと、くないを構える服部さん、 二人のポーズは何だか妙に格好いいじゃないですか。 このページだけ開いたら、よもや いい年こいた大人がジャンプの取り合いをしているところには見えないですよね。 再び鉄橋にぶつかるも、鬼の形相でマムシ運輸の二人を襲う二人。 コレってもう山賊とかそういう域に余裕で踏み込んでますよねぇ。 友情 努力 勝利の素晴らしさを理解しかけたとたんに、現世の煩悩に捕らわれ、足元をすくわれる二人が…。 初詣をする神楽一行、銀魂世界の住人は、季節感ある服装をするところがイイですね。 新八とお妙さんはちゃんと上着を着てるし、神楽はマフラー巻いてるし。 服装と言えば今回の銀さんは何と何と、何気に袖に両腕を通しているじゃありませんか。 着物もしっかり着ているので、いつものようにズボンの部分が全く見えないですね。 久しぶりに記憶が戻ったら、山さんみたいになってるよ!!って思った原因が分かりました。 こう見ると、銀さんと山さんって結構似てますよね!? あの半袖ではさすがに寒いだろうと思っていたので、たまにはこういうのもアリですね。 昔の感想で書いた気がしますが、漫画の登場人物たちのさりげない衣装替えが好きなんですよ。 銀さんは一張羅ですけど、神楽も新八も何気にオシャレさんですしね。 地球の風習?について教えてあげる新八がいい感じです。 お妙さんがお母さん、新八と神楽が子供みたいでちょっと微笑ましい。(定春は飼い犬) 「煩悩にとらわれた人間に待つのは滅びのみよ」 お妙さんの説教はいつも深いなァ。結構いろいろ考えさせられます。 お妙さんの魅力はアレですよね、こういう大人びた面と、子供っぽい面の両方を くるくる入れ替えることが出来るところなんではないかと。 ★欲深き者たち 鐘と共に去りぬ… 赤丸ジャンプだと分かったとたん、露骨にヤル気をなくす二人でした。 今週のちょっと一言 今週は3話続いた銀さんの記憶喪失編、マムシの最後をフォローするギャグ話となってました。 今回の話は、これまで空知先生がちょこちょこ小出しにしてきたギャグの構成が贅沢に使われていると思います。 ◆銀さんと服部 神楽、新八、お妙たち 桂とそば屋の親父 マムシ運送の二人 場面は4つという慌しさで切り替わります。 コレはゴキブリの回に使われた構成ですね。 ただあの回は3つの場面でしたので、今回は更に捻りを効かせての投入です。 バラバラな4つの場面が、ラストの一コマに集約されていく様は圧巻であります。 ◆車を効果的に使った、カーチェイス的な展開。 話の後半、ひたすら走り続けるトラックにて小競り合いを始める二人。 「疾走するトラック」を用いるだけで、既に十分なスピード感を得られえいますが その車上で身軽に縦横無尽に動き回る銀さんと服部さんの勢いが更に増し、 ラスト(ギャグでいうオチ)に向かってゆくにつれ増す高揚感はなかなかのものだと思います。 コレ松平片栗虎の話で、片栗虎と近藤が繰り広げたカーチェイスと土台が似てますね。 ドタバタ感を重視した片栗虎の時と違い、今回はひたすらスピード感を重視していたと思われます。 おわり!※銀さんはジャンプの何が好きなんだろう。


 第52訓  公園は子供たちのものだ 突然始まる、ある少年の日記。 彼の部屋は、あやしげなオタクグッズが所狭しと占拠気味。 二年と三ヶ月の引きこもり…… 個人的に、たまに引きこもるのは大好きですけどね。 パソコンいじったり、ハーゲンダッツとか もうちょっとお手ごろなアイスを お財布と相談しながらバランスよく食べたり、ヨガのポーズしたり、足の指を5本とも伸ばしてみたり。 でもね、二年とかは絶対ムリですヨ。 足の指も、伸ばしすぎると痛いだけですからね。 それに絶対、今後の身の振り方とか考えちゃう。プーだった頃は全然楽しくなかったからなぁ。 どんなに仕事が忙しくても、プーの頃を思い出すと自然と頑張れますよ。 それはともかく、二年ぶりに外に出た少年が見たのは、ワンカップ片手にうなだれる 工場長=マムシの 姿だった…… 子供の頃よく遊んでた公園に、ワンカップの空き瓶がたくさんありました。 世界は違えども、オッサンの悩みはワンカップが忘れさせてくれるのでしょう。 電信柱の影で、驚愕の表情をする少年の心中やいかに。 アレ、息子の日記帳を破り捨てるマムシですが、日記帳に"太助"とありますよ。 太助ってハム子の彼氏の太助かな!? 何とも微妙な繋がりが発覚です。ハム子の彼氏が薬の密売だのなんだのに走ったのは、こういう背景があったからなのか… と理解できなくもないですけど、ハム子に見捨てられなくて良かったなぁ。 「革命なら、国に起こす前にまず自分に起こしたらどうだ?その方が安上がりだぜ」 このセリフ回しは銀さんっぽい。 もっと大局的な見地から見ると、空知先生特有の言葉遊び的なフレーズが光ってますね。 こういうセリフがさりげなく話の筋に混ざっているのを発見すると、上手いなぁと思います。 「大砲用意」、と自他共に認めていそうなクールさで指示を出す土方ですが、 それを上回る冷静さで、砲口を土方の後頭部にセッティングする沖田。 土方に振り向かれて驚きの表情を見せる……ってホラ、 幽霊騒ぎの回で、藁人形を打っているところを目撃されたときのようです。 今回の沖田の反応の仕方とは違いますけど、土方に危害を加えようとしているところを発見されたときの様子は まるで親にいたずらを見つかった子供のような感じですよね。 近藤局長と土方は分かりやすい性格設定がされていると思うんですけど、沖田の行動は毎回読めないです。 何というか、腹黒い面と子供っぽい面、両方持っているというか。 登場のたびに、一体何をやらかしてくれるのか想像つかないってのはありますね。 人質にとられた銀さん、近藤、山崎を前に、手際よく大砲を撃ち込む沖田。 「もし俺が敵につかまる事があったら迷わず俺を打て」 と、近藤さんが言ってたような言わなかったような…と、 持ちネタ"責任転嫁"を駆使して、その場をまんまとやり過ごそうとする沖田ですが、 近藤さんなら、コレ本当に言ってた気もしますね。それか、沖田の買いかぶりか。 何はともあれ、おかげさまで首尾よく記憶を取り戻すことに成功した局長〜! 近藤さん、何となくですけど何やっても死ななさそうですよね。 これまでお妙さんに対するストーキング行為の返り討ちに遭いつつも、 未だにピンピンしている事を思えばちょっとやそっとの事では大丈夫そうですよ!ねぇ? 自分を残して行くように告げる、銀さんの目が…!! 何かとても誠実そうな人である印象を与えますね。 顔のパーツは変わっていないハズなのに、本当に不思議です。 ただ、瞳の描き方はちょっと変えているように思いますが、いつもの銀さんとは似ても似つかぬ顔になっちゃってます。 「普段のお前なら放っておくところだが、坂田サンに罪はない!」 記憶を失っている間の出来事も、近藤はしっかりと覚えていたようです。 ジャスタウェイの仕上がり具合を銀さんに見てもらったりしていたようですし、 お互い記憶喪失中には仲良くやっていた事を思い出し、銀さんを救出しようとする局長が男前です。 三人が工場の屋根から離れた隙をみて、真選組の大砲が発射!! 身体を挺して銀さんを助ける局長。今回はなかなか格好いい立ち回りを見せてくれます。 しかしながら真選組の大砲よりも、工場長の蝮Zの方が威力が上である様子。 絶対絶命のピンチに、やっと登場だよ、神楽と新八! 「もう好きに生きていこうって言ったじゃないか なんでこんな所まで」 銀さんの回想シーンが… 記憶喪失中の銀さんは、ギャグを盛り込む意味もあり、記憶を失っただけではなく 人格までもガラッと変わってしまっているので、こういう回想シーンをどう取るのかは中々微妙なところだと思います。 銀さん自身の回想シーンは連載開始以来初めてではありますが、 ちょっともやもやとした気持ちになるのはその為であると思います。 それはともかく、 「好きでアンタと一緒にいんだよ」 と背中で語る神楽と新八が格好いい。 神楽は銀さんに懐いているようですが、それを直接口に出すことはないし、 新八も銀さんに尊敬の気持ちを持つようになったことは明らかですが 彼もまたそれを直接口に出すことはなかったと思います。 神楽も新八も、なりゆきで一緒にいるものの、ここでハッキリと二人の口から 「好きで一緒にいる」と聞けたのがとても嬉しかったですね。 余談ですけど、自分は銀魂の1話目をしばらく見逃してたので、2話目、3話目辺りをもうそれこそ 穴が開いてケムリが出てくるんじゃないかと思うくらい凝視してたんですけど、 (幸いなことに若干 視線ですり減っただけで済みました。) 2話目の冒頭、新八が銀さんの元に来たことを後悔するシーンが(ギャグ入りですケドね)ものすごく印象的なんですよ。 自分の新八の初印象がそれなので、ちょこちょこと銀さんを立てる、今の新八の成長振りが眩しいのですよ…うぅ。 やっぱり一年間という時間は長かったなぁ、とジャンプ片手にしみじみ。 ともあれ、身動きのできない銀さんを護るように立ちふさがる万事屋&真選組が壮観です。 こんな場所だというのに、痴話ゲンカを始める沖田と神楽。 ん?今気付いたんですけど、二人が喧嘩する場面って、いつも沖田側から絡んでいっているような気がするような。 達観したような雰囲気のある沖田ですが、神楽相手にケンカ売ってる場面は子供っぽい。不思議な二面性。 銀さんを護る土方に、新八が不審そうな顔を向けてます。 意外と素直じゃないな、新八。まぁ相手が真選組ですからね。なんでやねんって気分になるのも分かります。 最終兵器 蝮Zをチン砲・マン砲呼ばわりされた挙句、リストラやらハゲやら言われ放題のマムシ工場長。 彼をキレさせたフレーズは、思いもよらずハゲ呼ばわりだった模様。 マムシ目がけて駆け出す面々ですが、神楽ちゃんの傘の構えが可愛い且つ勇ましくていいですね。 ぎ、銀さんが……!!ついに記憶を取り戻したァ〜! ……エッ、そんなの読めてたって?読めてたけどそれでも大概 感動的。 「新八、木刀もってきたろうな?」 に思わずいつも通りに反応する新八もいいんですけど、次のコマ 新八の持ってた木刀を奪い、一番先頭に踊り出る銀さん、この構図がいいんですよ。 今日で仕事やめさせてもらう、と ある意味息を吹き返した銀さん。 目に輝きが戻ってる!死んだ魚のような目の輝きが戻ってるよっ!(アレなんか矛盾してる?) 記憶喪失中の銀さんと、記憶を取り戻した銀さん、 今回ばかりは空知先生の二つの表情の描き分けに、ちょっと感心させられましたね。 桂が初登場の時分、銀さんとの顔の区別がつかないなァ〜などと思っていたわたくしめを許してやって下さい。 「ぎつ…銀さん!!」 二人の嬉しそうな顔が何より。もう保護者のような目で見ちゃってるよ。 「ワリーが俺ァはやっぱり、自由(こいつ)の方が向いてるらしい お世話になりました」 セリフを吐きながら、飛び上がって大砲に木刀を突っ込むまでの流れがテンポよくって好きです。 はは、銀さんの顔がいいや。男前の銀さんよりも、こっちの間抜けな顔の方が銀さんらしい。 銀さんが記憶を取り戻す→新八の木刀を奪って先頭に踊り出る! →工場長に別れの挨拶がてら 大砲に木刀を突っ込む!→蝮Z自爆!! というこの一連の流れは、大ゴマを上手いこと使いスピーディーな展開にすることに 成功したのではないかと思います。コレまで銀魂にはあんまりなかったシーンだと思います。 さて、万事屋のもとに帰還する銀さんですが、不安そうに見守る二人を前に 思いっきり普段の銀さんを見せるのでした……。 そんな三人を暖かい目で見守る山崎でしたが、記憶喪失をぶり返した近藤さんを前に 成すすべなく驚愕の表情を浮かべるのであった。。。 今週のちょっと一言 神楽ちゃんと銀さんの再会が一体どんな風になるのかと、個人的に手に汗握る展開で終わった前回ですが、 今週の話はとってもさっぱりとした再会になってましたね。そうか、こんな風にもまとめられるんだなァと感心感心。 一番良かったシーンはやはり、万事屋プラス真選組の面々を追い越す 銀さんのうしろ姿だったと思います。 アレは格好いいです。ちゃんと主人公らしく、とどめの一撃をさしてますからね。 万事屋は解散、と宣言したものの それをなかった事にして「けーるぞ」と当然のごとく 二人を率いる銀さんがニクイですね。ニクイぜコンチクショウ!! 二人に心配かけたんだから、せいぜい二人が尊敬できる銀さんでいておきなさい、全く!! 忘れがちですが、近藤局長がものすごくいい働きしてるんですよね。 近藤に借りができた?のか、銀さん。今度は銀さんが近藤を助けるような展開があるやもしれません。 とにもかくにも、 ★失った記憶、取り戻した絆!! の秀逸なアオリに凝縮されるラストでした。 おわり!!


 第51訓  人生はベルトコンベアのように流れる 今週は濃かったですね、いろいろと。 職にあぶれた侍として、ボロ工場に潜入捜査を開始した山崎。 ちゃんと仕事らしい仕事をしているのは初めてのような気が。 で、そこで働く、記憶喪失の銀さんを発見。 記憶喪失のためか、始終ボケっぱなしの銀さんに思わず手が出る山崎。 手だけではなく、うっかり口も出て潜入捜査って漏らしちゃってます。 「でも万事屋は?他の連中はどうしたんですか?」 記憶喪失だと聞いたのに、思わず質問がでる山崎。 「万事屋は…」 とボソッと呟きかける銀さん… 場面は変わって、万事屋。 廃墟の万事屋にて、銀さんのイスに体育座りしてる神楽ちゃんが…。 神楽ちゃんのミニスカート&マフラー姿は、神楽ちゃん初のメインの回、定春初登場の回以来ですね。 中表紙では一度ありましたけど、銀さんが去って行ったこの回で、この衣装はちょっと意味深… というか、神楽ちゃんにスポットが当てられているのかな…?と思います。 銀さんが座ると普通のイスでも、神楽ちゃんが座ると頭まで隠れちゃうんですよね。 それでミニスカートはいてるから、余計寒空の下待ち続ける、っていうシチュエーションが活きているというか… あ、そのためのミニスカ&マフラーだったのかな。 新八がウチに戻ろう、って言ってますが、万事屋が崩壊してからは神楽ちゃん、 新八の実家に居候しているようです。 酢昆布を無心になってかじりながら、語りだす神楽ちゃん。 前回のお医者さんの発言、しっかりと覚えていたようです。 神楽ちゃんの長い語りは、いつもの銀さんを思い起こさせますね。 「でも…もし木そのものが枯れてしまっていたら 僕らみたいな小枝なんて…」 「冬が来て 葉が落ちても   風が吹いて 枝がみんな落ちても  私は最後の一本になっても折れないネ  最後まで木と一緒にいるネ」 泣かせるなぁ、神楽ちゃん… ホントね、1巻とか今読み返してみて下さいよ。今に比べると神楽ちゃんの発言って、もっとアッサリしてますからね。 この1年間の重みを感じます。神楽ちゃんにとって、銀さんの存在は思いのほか大きくなっていたようです。 神楽ちゃんが健気に銀さんを待つ一方、新八は気持ちを切り替えている様子。 でもそれは、神楽ちゃんみたいに「木(銀さん)が枯れていない」と、信じきることが出来なかったようです。 「でも、もし木(銀さん)そのものが枯れてしまっていたら…」 と、少し自信なさげな新八をみて思いました。神楽ちゃんみたいに一途に信じる方が難しいですよね。 この二人の捕らえ方の違いがちょっと面白いなと思いました。 それでも、お登勢さんに問われたときに、二人とも同じように落ち込んでますね。 この、シュンと落ち込んで「!」ってなってるコマの二人は可愛いです。 一見冷たいように見えても、積極的に行動を起こせていなかった二人と違って しっかりと情報を掴んでいる辺り、お登勢さん、さすが年期の違いを見せてくれます。 … ジャスタウェイ… 後半はジャスタウェイに持ってかれちゃったかな〜という感じです。 でも面白かったからいいかな。 山崎が 「労働意欲が失せるんだよ!なんかコレを見てると」 と言い、工場長が 「てめーらは無心にただひたすら手ェ動かしてればいいんだよ」 と言う辺り。 ルーチンワークに対する風刺が見え隠れすると言いますか、 チャップリンの映画『モダン・タイムス』('36/米)にて、人に「考えるな」と言ってしまっているのを ちょっと思い起こさせますね。 タイトルの「人生はベルトコンベアのように流れる」というのも、こういうのを踏まえて考えると ちょっと深い意味があるように思わせますね。 昼に真選組内と連絡をとる山崎ですが、彼は意外としっかり仕事してますね。 「アンタ 確かに一見ただのチャランポランでしたがね」 「局長も沖田隊長も一目置いてるようだったので」 これまで山崎と銀さんが接触している場面はなかったように思うのですが、 山崎の銀さんに対する捕らえ方が分かって面白いです。あ、一見ただのチャランポラン、ってとこですね。 それと、局長も沖田も一目置いてるようだった、とのこと。 局長は、銀さんを浄も不浄も超えたところで戦っている、 目の前で刃を合わせていても、全然別のところで勝手に戦ってるよーな男なんだ、などと言ってますからね。 沖田に関しては、この間の煉獄関の一見で、初めて銀さんと直接の関わりを持ったように思いますので そこで一目置くようになったのではないかと思います。 ここで土方の名前が挙がってませんね、ちょいと。 土方と銀さんは直接剣を交えてますし、そこで自分は勝てない…と土方も自分の負けを認めています。 認めたのは剣の腕の違いだけではなくて、もっと大きな意味で勝てない、と認めていたと思います。 しかしその後も、幽霊騒ぎの件で銀さんといがみ合ったり、そういう一目置いている、というのを 周りに見せなかったのではないかと思います。 まァ何はともあれ、近藤局長も記憶を失って登場です。 あれからどうやってお妙さんの家から帰ったんだろう…?とか言っちゃダメ!! 初期ファミコン並みにデリケート、って確かにアレはデリケートの極みだったよなぁ。 マリオとかテニスとか、接触悪くなったら引っこ抜いてフーッっと息を吹きかければオッケーだったんですけど、 ドラクエとかは本当、ヤバかったですよね。父親の冒険の書を消してしまったり、ヒヤヒヤもんでした。 ドラクエUには「上書きセーブ」という概念がなかったせいか あの長い復活の呪文さえ入れればオッケーだったんですけどねぇ。 でも「ね」と「ぬ」をしょっちゅう見間違えたりね。あぁドラクエについては語り出すとキリないですね。 自分はU〜Wまでしかやってませんけど!(全部ファミコン時代だ) 「バカのくせに何ややこしい症状に見舞われてんのォォ!!」 とか 「もうタリーよ!めんどくせーよ!おめーら」 とか 今回の山崎はあまりのツッコミの急がしさに、言葉遣いが少々荒々しくてもしょうがないですよね。 でもスゴイ笑った。 「おやっさんとは やりあえん」 などと言いつつ、ドラム缶とジャスタウェイで息の合った連携攻撃を仕掛ける銀さんと局長。 「便利な記憶喪失だな オイ!!」 便利な記憶喪失っていいなぁ。耳日曜って言葉はありますけどね。 表で工場を囲む真選組。 ガン…って。土方は大丈夫なんでしょうかね。 ものすごいクールで格好良い顔で決めてるのに、破片がもろに激突してる…。 しばらく眺めてたらじわじわ笑えてきますよ、この一コマ。 土方が格好良いだけに余計。 真選組のハゲの隊長、また登場しました。 彼だけでも、ボチボチ、ポロッと名前が判明してくれれば嬉しいんですけどね。 人気投票にも出られないですよ! 笛を忘れたとか、分度器取りに帰るとか、土方と沖田のコンビは初登場時から変わらず面白いです。 この二人は、ピンで登場するよりも、セットで出た方がお互いのいいところを発揮できるような気がします。 沖田は煉獄関編で単独行動をしてましたけど、土方はまだですね。 二人一緒で登場していた方が面白いとは思いますが、一度ピンで登場したところも見て見たいと思います。 まとめ みたいなもの… 19ページの中で、シリアスとギャグを入れて、泣かせたり笑わせたりする空知先生はやっぱりスゴイなと思いました。 泣いたり笑えたり出来るのは、読み手側にキャラクターに対する思い入れがある、というのも大きいと思います。 前半、神楽と新八の描写、特に神楽ちゃんの長台詞は読んでて目頭が熱くなってしまいました。 全体を通した感想は、非常に切なかったです。 後半のギャグがかなり面白かったのと、あとはジャスタウェイも好調で 読後感はすごく笑えて面白かったんですけど、改めて読み返すと、個人的には 前半のマジな場面が気にかかって…。感想もちょいマジメにやっちゃいました。 次号では銀さんが記憶を取り戻すのでしょうか? 神楽ちゃんとの再会が非常に楽しみです。 でも基本はコメディなんで、そんな大げさな再会じゃなくってもいいんですよ。 ただ、今回の神楽ちゃんの確固たる信念に、銀さんがちょっとだけでも応えてくれれば、と思います。 おわり!



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